【イベントレポート】練馬区立豊玉小学校でごきげん先生の授業を実施しました(2019年2月19日)

2019年2月19日、Di-Sportsの最初の活動として、ごきげん先生の模擬授業を練馬区立豊玉小学校で開催。Di-Sports Lab長のDr.辻󠄀と、プロジェクト創設メンバーで元フットサル日本代表の北原亘氏、ラグビー元日本代表の廣瀬俊朗氏が、約80名の6年生3クラスを訪れました。

1時間目は6年1組に北原さん、6年2組にDr.辻󠄀と廣瀬さん、2時間目は6年3組にDr.辻󠄀と北原さんが教壇に立ちました。そこで実践したのは、「Di-Sports」という、子供たちが人生で初めて体験するスポーツ。「Dialogue=対話」を意味するこの競技は、仲間や周囲の人との関わりを通して、「心の大切さ」や「ご機嫌の価値」を体感して笑顔になってもらうことが狙いです。

講師陣が自己紹介を兼ねたあいさつをした後に〝試合ルール〟を説明しました。

【Di-Sportsルール】
1)チーム替えごとにまずはハイタッチ
2)笑顔で楽しむ
3)一生懸命にやる
4)拍手をする
5)話を聞くときは人の顔を見る
6)返事をする
7)話す人が考えていたら応援をする
8)対話に集中する(メモを取らない)
9)パスもOK(1アトラクション1人1回)

各教室にはビブスを着た〝審判〟も登場して、ルール違反には「イエローカード」が提示されることを伝えます。〝試合時間〟は、9分のピリオドを3回行う27分(1ピリオドの時間設定は多少の変動あり)。基本的には3人から4人のグループワークで試合を行います。子供たちが「対話するスポーツってなんだろう?」という、ドキドキとワクワクが入り交じった表情を見せるなかで、いよいよ試合がスタートしました。

それぞれハイタッチをして着席すると、最初は自己紹介。「名前、好きな食べ物、色、季節」を順番に話して、拍手を受けて、隣の人へ。それが終わると今度は「機嫌が悪いより、機嫌が良いとどうなる?」という質問の答えを、また順番に発表していきます。「いいアイデアが浮かぶ」、「笑顔になる」、「ご飯がおいしくなる」。教室にいくつもできた班から、思い思いの答えが聞こえてきます。

途中、回答に詰まった〝プレーヤー〟がいたら、仲間が腕を回して応援します。自分や仲間の「機嫌が良いとどうなる?」に触れるうちに、子供たちの表情は自然と和らぎ、イキイキとしていきました。

その後も試合は続き、第2ピリオドでは「一生懸命にやってきたエピソード」、第3ピリオドでは「家族への感謝」が披露されていきました。最後にグループを解いて、みんなの前で「ごきげん」や「一生懸命」、「感謝」を発表する時間があり、試合は終了。そこに〝勝ち負け〟はなく、笑顔がありました。

ハイタッチをしたり、一生懸命に考えたり、仲間の話を聞いたり、拍手をしたりすることで自然と笑顔になり、心がご機嫌になる──。

気づかされるのは、従来のアプローチとは異なること。アスリートが学校を訪問して、自身の活動や少年時代の夢、その後に歩みを進めたエピソードを伝えることで、子供たちに夢や希望を持ってもらうというものではありません。

登壇するアスリート自身が、現役時代やその後の生活で体感した「心の大切さ」を伝えながら、それを子供自身もリアルに感じてもらうこと。それが何よりも価値があるという、対話を通したスポーツを手段とした導き方です。

試合に挑んだ子供たちはもちろんのこと、自由観覧で来場された父兄の方々、担任の先生や校長先生、審判、それに3人の講師陣も含めて、その場にいた全員がご機嫌の価値を知り、体感する時間となりました。