桂葵(カツラ アオイ)

バスケットボール

プロフィール

1992年9月2日生まれ。180㎝。東京在住の転勤族。小学校の3年間をドイツで過ごす。帰国後に始めたバスケットで、学生時代はインターハイ優勝や日本代表としてアジア2位、世界7位を経験。大学4年時にインカレで優勝、MVPを獲った後、新たな出会いを求め商社マンとしてビジネスの道へ。その後、世界初3人制バスケットボール女子のプロリーグ設立を契機に、3年のブランクを経て2018年に湘南サンズで競技復帰。3x3Japan Tour Final優勝等に貢献した中、今シーズンよりBEEFMANへ移籍。3×3と総合商社勤務との二足の草鞋をたのしむ日々を送る。

<好きな食べ物>

1.トマト

2.おでん

3.お魚

<ご機嫌の価値>

1.パフォーマンスが上がる

2.ごきげんなひとに出会える

3.ごはんがおいしく食べられる

<関連情報>

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インタビュー

辻先生)今日は僕の大好きなバスケットボールのアスリート、葵ちゃんにインタビューしていきます。最初に、競技の魅力を説明してくれますか?

桂さん)はい。三人制のバスケの魅力は、観客として何が面白いかっていうと、どこでもできるところですね。モールの中とか、街中とか駅前とか、昨日の夜には何もなかった場所に仮設コートを立てて、街中で試合ができる。朝行ってみたら急にそこにバスケコートが出現してる、みたいなところがすごく面白いなと思っていて。かつ、初心者でもわかるようにMCが試合を解説してくれて、DJがポップな音楽で盛り上げてくれて、街中で非日常を味わえるのが、3×3、三人制バスケットボールの魅力かなと思っています。

あと、歴史の目撃者じゃないですけど、新しいスポーツが生まれる瞬間に立ち会えている感じ、その過渡期に一プレーヤーとして歴史を一緒に歩めている感覚もすごく面白くて。バスケットボールっていうものはずっとあって、FIBAていう国際的な組織がしっかりある中で生まれた新しいスポーツが3×3なので、オーガナイザーの方はすごくしっかりしている一方で、スポーツ自体は本当に模索しながら進んでいくみたいな感じで。例えば、ルールが結構変わったりすんるですよね。

辻先生)まだ成熟してないからね。

桂さん)そうです。成熟してないからどんどん変わっていくんですけど、ルールを変えてるFIBAの人たちはプロフェッショナルな人たちなので、その人たちがルールを変えていくっていうのはすごく意図を感じるっていうか。「あ、こういうスポーツに育てていきたいんだな」みたいなものをすごく感じながらルールとか制度が変わっていくのを見ているので、それはすごく面白いですね。ゼロイチの全く新しいスポーツだと、どうなんですかね。

 

辻先生)ゼロイチの場合は、もっと暗中模索な感じがあるよね。3×3の場合は、ある程度意図があって、成熟した組織が正しいものを成熟させようとするそのプロセスを感じるわけね。

桂さん)そうですそうです。それが面白いですね、すごく。

辻先生)なるほど。プレーヤーとしての面白さや醍醐味みたいなものはどんなものがあるんですか?

桂さん)そうですね。一言で言うと、アドレナリン中毒になりそうというか。試合時間が短いんですよね。10分1回で終わるんですよ。かつ、21点先に取ったらノックアウトで試合終了みたいな。

辻先生)おお。

桂さん)って感じになるので、下剋上とかも結構起こりやすくて。トーナメントだと1日に3回も4回もスリリングな感じの試合をしたりするので、本当にハラハラしながら、10分にどれだけ自分のプレーを置いてくるか、みたいな感じです。だから、修正するのも五人制より難しい。

辻先生)タイムアウト取れるの?

桂さん)タイムアウト取れます。けど、監督置いちゃいけなくて。他の人に指示を聞いたらいけないんですよ。

辻先生)聞いたらいけないんだ。へぇ。ゴルフみたい。

桂さん)4人で解決しなきゃいけないから、臨場感というかエキサイティングというか、なんかアドレナリン出しまくりみたいな。

辻先生)え、じゃあ葵ちゃんにとっては3人制と5人制のバスケは全然違うスポーツっていう認識ですか。

桂さん)はい。全然違うスポーツです。本当に。

辻先生)シュートがあってドリブルがあってリバウンドがあってパスがある、っていう構成要素が一緒だとしても、スポーツとしては全然違う感じですね。15人制と7人制のラグビーの違いみたいに。実は全然違うぞみたいなことだよね。

桂さん)そうですね。はい。英語の勉強してTOEICを受けるのと英検を受けるのの違いみたいな。英語は学ぶに越したことはないけど、TOEIC用の勉強と英検用の勉強があって、アウトプットの仕方も違うみたいな。

辻先生)なるほどなるほど、それは面白い。小さい頃はどんな子どもだったんですか?葵ちゃんは。

桂さん)小さい頃は天真爛漫な感じだったと思います。

辻先生)バスケはいつから?

桂さん)バスケは小学校4年生からで、それまではずっとクラシックバレエやってました。

辻先生)おお。背も大きかったんですか?

桂さん)背は大きい方でした。でも背の順で言うとクラスで後ろから3番目4番目みたいな。中学校の3年間で20センチ伸びました。

辻先生)天真爛漫で、中学校くらいまではスポーツだけやってたんですか?遊びまくり?

桂さん)私転勤族なんですよ。だから3年ごとに土地を移って生活をしていて。それは結構自分を形成した一つの要素かなとは思いますね。小学校の時はドイツでインターナショナルスクールに3年間通ったりしていて、だから結構新しい環境に触れることが多くて。

あとは母が結構教育ママで。スポーツスポーツっていうよりは、しっかり勉強してねっていう家でしたね。

辻先生)なるほどね。勉強以外に、お父さんやお母さん、兄弟からは、どんな声かけがあったの?

桂さん)大人になってから父に言われたんですけど、いつも「なんで?」って聞き返すようにしてたみたいです。葵はなんでそう思ったの?とか。

辻先生)いいね。

桂さん)たしかにそうだったな、って思って。なんか父と私だけでディスカッションが始まってる、みたいなことが、小さい頃から結構よくあったなって。例えば、憲法9条改正しますみたいな時も、お父さんなんで憲法9条でこんなに揉めてると思う?みたいな。

辻先生)そうね。わかる。ゼロイチで答えがないディスカッションし合うのって好きじゃなかったり、めんどくさかったりする人も多いけど、お父さんとそういう話ができるのはいいね。なかなか。今の葵ちゃんの片鱗あるよね。

桂さん)あると思います。そういうの好きですね結構。

 

辻先生)単純になんかするより好きだよね。でもその中でよく高校では言われたことに従って日本一になったね。

桂さん)そこはどうなんですかね。私はきっと異質だったと思います。これは自分の良いところであって、悪いところでもあると思ってるんですけど、メンタリティがアスリートっぽくないんですよ。高校時代は、自分の代では勝てなかったんですよ。優勝できなくて日本一になれなかった代で。今振り返ると後悔はしていないし、あの高校選んで過ごした3年間は今の私にとっては無駄じゃなかったけど、勝てなかった要因は私にもたくさんあったなっていうのはすごく思います。

辻先生)いろんな疑問を抱きながらやってたんじゃないの。きっと葵ちゃんは。

桂さん)そうですそうです。だから、良くも悪くも、疑わずにその道だけを突き進める人たちっていうのも見ていたので、こういう人たちの強さも体感しました。

辻先生)そうだね。良い話でしたねそれは。でも葵ちゃんはやっぱりいつまでも葵ちゃんだからなあ。そういう方向にはならないし、でもそういう人がいるのを多様性としては学ばなきゃいけないしね。いろんな人がいるってことだよね。

じゃあ次の質問ね。3×3は、どんなメンタリティが大事な競技なんでしょうか?

 

桂さん)勝負強さみたいなものを試される場面がすごく多いですね。五人制のバスケも勝負強さはすごく大事だと思うんですけど、三人制の方が試される頻度が高いし、分かりやすく回ってくる。

辻先生)同点のまま残り5分切ってる感じがいつもある感じだよな。きっと。

桂さん)そうです。

辻先生)だよな。そこでタイムアウトも取れず、みたいなことが残り5分の中で既にあって、しかもそれがトーナメントのような感じだっていう印象ですね。

桂さん)そうですね。本当にそうです。しかも三人しかいないので、例えば最後のシュートを打つのは三分の一なわけですよ。最後から2番目の勝負を左右する最後から2番目のプレーをするのも三分の一なわけですよ。だからすごくわかりやすいですよね。そこは。

辻先生)そういう意味では、子供にやってもらうスポーツとしての教育的価値がありそうな気がするな。

桂さん)あ、すごくあると思います。

辻先生)ストリート系の、エンターテイメント性の面白さはすごく伝わってるけど、今の話聞くと、ちゃんと責任を持って向き合うんだぞ、逃げられないぞ、みたいな、子どもに対する教育性もある気がしたなぁ。爆弾のようにボール渡してもまた自分に戻ってくる確率が高いし。

桂さん)あると思いますね。

辻先生)勝負強さが必要なメンタリティの中で、葵ちゃんはどんな心がけをしてるの?

桂さん)難しいですね。私はその点で言うと、勝負強い時もあるし、自分のせいで負けてしまうこともたくさんあるんですよね。どちらかと言うと、最後のシュートを自分で打つんだっていう人間なので、両方あるんですよね。どういうメンタリティでやってるかっていうと難しいですけど、最近辿り着いたのは、好きだからやってるっていう気持ち。

辻先生)あーいいね。根本はね。

桂さん)そこがブレるとシュートもブレる。

辻先生)そうそうその通り。だから内側にある「好き」っていう気持ちは、我々が大事にしてる非認知性のエネルギーの源泉だよね。目標より目的、得意より好き、結果より一生懸命、っていう、非認知性の領域にある源泉だよね。内側にあるからブレにくい。得意でいうと責任だけが生じるけど、好きだから私はやるんだって方が安定性が高い非認知的な思考だよ。それに行きついてる感じだな。

桂さん)好きだからやってる。だから例えば、試合ですごく点差ついて負けてて、論理的には全然逆転できるチャンスもあるって頭でわかってても、しんどいって思う時も、いやいやいや私これ好きでやってる。って思う。しんどいんだったら今すぐ辞めて帰れば良いけど。あんた今好きでやってて好きで生活の時間をバスケに割いてこうやって試合をしているんだよ、っていうのを、なんか自分の中で対話すると、そうだった、負けてるけどこれもなんか…

辻先生)楽しいじゃんってなるよね。

桂さん)そうですそうですそうです。

辻先生)そうそうそうそう。ご機嫌の風が吹き始めるんだよ。

桂さん)っていうのはありますね。

辻先生)その通り。なぜ苦しいかというと、勝とうとしているから苦しいんだよね。つまり認知的に考えると苦しくなるんだよ。論理的に、追いつける事例もあるし、追いついた人もいるし、これも不可能じゃないってこねてるだけだと、認知的に認知を上塗りしてるから絶対にしんどさの枠から出れないんだ。

桂さん)やっぱそうですよね。その経験は何度もしてきました。

辻先生)そこで嘘をつきながらやろうとすると気合と根性しかもたないんだけど、好きでやってんだしなぁってなればその認知的なこねこねモードから外れて、自然体だからシュートが急に入り始めて、終わってみたら逆転してたじゃんってなるんだよね。良いモデルやってくれてるじゃん。ナイス。じゃあ次の質問いくよ。

桂さん)はい。

辻先生)まだ20代だけど、今の世の中の教育に関して、葵ちゃんはどう思っていますか?

桂さん)2つの視点があって。1つは教育の中のスポーツ(部活)に対する課題意識。もう1つは新しい教育の仕方について。

辻先生)ライフスキルとかだよね。

桂さん)そうですね。それは軽井沢のインターナショナルスクールのアイザックを見て思ったことですね。1つ目の部活の方は、指導方法とかはもちろんいろいろあるとして、私が直近感じているのは、日本人の多くの人がスポーツを競技と感じている。種目にもよるとは思うんですけど。例えばバスケットで言うと、学生のバスケ人口ってめちゃくちゃ多いじゃないですか。で、学生の登録者数でいうと男女半々でいるけれども、大人になって選手としてプロになった人とかチームに入っている人が、なんとなく終着点な感じがしている。そこがゴールで、そこに辿り着かなかったら脱落者みたいなイメージを持っている人が多い。そういう人って大人になってから一切バスケしないんですよね。中学校の時にバスケしていました、みたいな女性とかって結構多かったりするんですけど。

辻先生)山ほどいるよね。

桂さん)そういう人に、「最近バスケやらないの?」って聞くと、「いやいや、まさか私なんかが…」っていうリアクションがすごく多いんですけど、改めて考えるとちょっと違っていいのかもって思って。陸上で言うと皇居ランみたいな感覚があってもいいのかもって。

辻先生)走り続けられるからね。

桂さん)そうですよね。皇居ランしているサラリーマンがいたりするのと同じような感覚で、バスケットもライフスポーツとして続けられたらなぁ。勝ち負けとかじゃなくて、体動かすための1つの手段、みんなと会うための1つの手段としてバスケがあってもいいな、そうやり方があってもいいなって思います。

辻先生)アメリカなんか十分あるよね。どこ行ってもバスケできるんだから。行けば仲間にすぐ入れてくれるしね。

桂さん)うんうんうん。

辻先生)でも競技の受け皿で見ると、ミニバスから中学でこぼれて、中学から高校でこぼれて、大学の体育会でこぼれて、卒業してからさらにやるなんて言ったらもっとこぼれるよね。こんなに人口いるのに。

桂さん)そうなんですよね。うん。

辻先生)部活も限界かな。

桂さん)なんとなく、部活がしっかりしすぎているっていうのはありますよね。やっぱりレールが敷かれてしまって、その段階をわかりやすく踏んでいるので。

辻先生)そうね。高体連のような形、インターハイ、ウインターカップ、国体といった受け皿が頂点で、そこを目指す以外のバスケないからね。

桂さん)うん。そうですよね。そうですよね。

辻先生)実際には負ける人が多いんだけど、その人たちが楽しむ場がもう中高生にはないから。そういう意味では3×3は可能性あるんじゃないかな。

桂さん)そうなんですよ。3×3は、本当にすごい大きい可能性を持っていて。大会が基本的にオープンエントリーなんですよ。トップリーガーは別なんですけど、それ以外の大会は本当に多くの大会が誰でもエントリーできるっていうのが一つ大きな特徴だと思ってて。そこにチャレンジすることにハードルはないし。

辻先生)中高でも盛んなの?

桂さん)中高は今頑張ってますね、普及を。

辻先生)盛んになってくれたらな。

桂さん)良いと思いますね。3×3もそうですし、勝ち負けすら、点数すら気にしない場があってもいいのかなと。

辻先生)エンジョイね。エンジョイスポーツの教育だよね。子供に。競い合うだけが学ばせることじゃないからね。非認知性なんてまさにそうだよ。

桂さん)競技性も面白いし大事だけど、そうじゃない人達にはそうじゃない舞台も。

辻先生)あっても良いなっていうことね。教育としてね。

桂さん)はい。教育として。

辻先生)なるほど。もう一つは。

桂さん)もう一つの方は、軽井沢のアイザックに一回行ったことがあって。縁があって、アイザックの学生さんが実家にホームステイに来たんですよ。その子は高校生だったんですけど、会社で言うと社内ベンチャーみたいな、新規事業コンペみたいなのをやってて。チームを組んで新しい事業を考えて、実際に支援してくれる人たちを探してて。プレゼンして実際に走らせていく、みたいなことをやっていて。

その子はネパール出身の子だったんですけど、ネパールでは医療が強くないので、病院を建てるのも大変だし、医療機器とかいろんな機能を詰め込んだトラックを作るみたいな。

辻先生)あー面白いことを言ってるね。

桂さん)今僕がプロジェクトリーダーで後輩達を巻き込んでこれやってるんだ、みたいなことを高校生が話してて。

辻先生)日本はないなと。

桂さん)そうですよね。すごく双方向の学びがあるし、社会とのコミュニケーションが取れているし、なんていうのかな、私が日本で受けていた教育って、机に座って先生が黒板に文字を書いて…っていうのがイメージの大半を占めているので。そういう中で、彼の学んでいるプロセスや学び方がすごくいいなって思って、私自身そういう教育を受けれたらもっと面白かったなっていうのを感じたんですよね。

辻先生)そうだね。日本の教育の作り方は全部大学受験から下ろすだけの教育の仕組みなんだよ。だから最高峰の東京大学があって、そこの受験にあったカリキュラムを高校でやり、その高校に入るために中学校では何をやり、その中学校に入るには何をやる。でもその大学から出て行った社会との接点が少なすぎるから、乖離されちゃっているわけですよね。日本人が世界に通用していくためには、そこら辺の抜本的な教育がもっともっと大事なんだろうけど、それはもう本当に葵ちゃんがおっしゃる通り、日本の文科省の教育プログラムの中だけでやると、今それは実現しにくい。オリジナルの教育やると文科省からはみ出ちゃうので。

次行くね。葵ちゃんにとって、ご機嫌っていうのはどんな感じで捉えられていますか。

桂さん)私は仕事柄もそうですし、バスケットしててもそうなんですけど、人と会うことがすごく多いんですよね。で、人と会った時に、ご機嫌であった方が進む話がありますよね。

辻先生)本当そうなんだよ。それはGoogleがいってる心理的安全性だから。その方がクリエイティブだし。

桂さん)クリエイティブですよね。それはめちゃくちゃ思いますね。なんだろうな。あとは結局、人生生かされているというか、生きているというか、生きざるを得ないというか、死ぬ勇気も死ぬ意味もないし、当たり前のように生きているんですけど。どうせ生きるっていう選択をするのであれば、やっぱりハッピーに生きていたいと思うし、そこは誰も邪魔されるものでもない。

辻先生)実はな。

桂さん)それはすごく思ってた。私自身、今はこんなご機嫌そうですけど、例えば所属している組織で理不尽な人がいた時とか、やっぱり苦しい時期もあって。そういうご機嫌になりにくい時期もあったんですよね。そういう時は、自分がご機嫌でいられない理由をどうしても外に探してしまうんです。

辻先生)そうそう。認知的な暴走が起こるんだよね。

桂さん)そうです。で、それってすごく悪循環で。どんどんどんどん沼にはまっていくんですけど、でもふと気づいた時に、その組織に所属することを決めているのも自分じゃん、ってなって。自分の心が日々を楽しめないそんな不健康な状態であっても、どうせ生きないといけないから、何にも縛られる理由はない。今すぐ辞めて旅に出たっていいし、それは本当に私の人生ってことに気がついて。

辻先生)ああ素敵。

桂さん)で、その自分が嫌だって思っている原因があるのだとすれば、そこから離れるっていうのは私の選択っていうのをその時にブレイクスルーして、ご機嫌バリアじゃないですけど、この領域は誰に侵されるものでもなく、私は私でご機嫌でいられるように生きてますっていう。

辻先生)いいね。その通り。葵ちゃんの大好きな考えの基礎にある、選択するかしないかも自分で決める選択があるし、しないにしてもするにしても自分で決めているし、しなくても機嫌良く生きるか生きないかの選択があるし。実は選択権は自分にあるのにみんな忘れてるんだよね。

桂さん)そう。

辻先生)言われたからやってますっていうけど、言われたことをやるかやらないかを決めているのは自分なんだから、最後のビジョンメーカーは自分なんだよ。言われたからとか言ってるくせに、言われたことやるって決めたのお前じゃないかっていうのが全部あるんだけどみんな忘れてるんだよ。

桂さん)私も本当に忘れてたんですよね。それに気づいたら結構ご機嫌でいられるようになったし、やっぱりご機嫌でいられた方がほんとに生きやすい。

辻先生)その通り。じゃあ次の質問。dispoの仲間達や活動に対して、どんな印象を持ってますか?

桂さん)一言で言うと、よくこんな人たち集めたなって思いますね。この世界に、こんな人たちいたんだっていう。そういう人たちが本当に集まってますよね。

辻先生)そうなんだよ。まだスーパーマイノリティだけどいるんだよ。

桂さん)でもきっと、集まってる人たちって各業界や組織で異質な人たちだろうなっていうのはすごく思いますね。だからこそ器が大きいというか、度量や人を受け入れる力、認めて共存していく力があるような。共通項探す力なんですかね。

辻先生)多様性が高いよね。

桂さん)多様性が高い。すごく。

辻先生)みんな信念を持っているけど、こうでなければ、っていうのを人に当てはめないっていうか、だから居心地がいいよね。

桂さん)居心地がいいんですよね。なんていうか、すごいありのままの自分でいれる感じがするし、それを肯定されてる気がする。

辻先生)そうそうそうそう。素晴らしい意見だな。だから僕なんて30人もインタビューしてて、どの時間も楽しいし、それぞれがみんな素敵なんで、僕も心地いい感じがあるよね。べき論が少ないから、心理的安全性もあるし、ご機嫌を大事にしてる人だっていう安心感もある。

桂さん)確かに。

辻先生)それが、社会に出るとなかなかない。安心感の場。なので、これからやるオンラインサロンは、アスリートだけじゃなく、こういうことに価値のあるけったいな人たちが集まってコミュニケーションするコミュニティとして、社会的意義の一つになるんじゃないかなとは思ってるんですよね。

じゃあ最後の質問。桂葵さんとしてのこれからのビジョンを教えてもらえますか?

桂さん)すごくふわっとしたことになるんですけど、私は心が豊かでありたいなって思っていて。心が豊かであれる状態で、生きていきたい。そういう時間を過ごしていきたい。

辻先生)そのために取り組んでいることはありますか。取り組もうと思っていることでもいいですし。

桂さん)そうですね。自分が過ごしている24時間をどう過ごすかっていうのは、誰と会うかとかも含めて結構考えていて。だから、仕事の時間も、自分がしてる仕事を通して、経済的にじゃなく誰かの心を豊かにするっていうのは結構いつも考えている。仕事をしていても考えているし、例えばバスケをしていても、練習は練習で自分が上手くなるためかもしれないけど、でも自分が3×3に取り組むことできっと何かシェアできる価値があると思ってそういうのを探しながらやっているし。あとは、さっき言った、ライフスポーツとしてのバスケも私が作っていける場があると思っているので、そういう取り組みもしていたりするし。

辻先生)なるほど。

桂さん)ビジョンがふわっとしてるからこそ、具体的に今毎日これを1時間やってますとかはないんですけど。

辻先生)でも目的はしっかりしているよね。

桂さん)だからそこに向かって、24時間どう過ごすかっていう一つの物差しにしているかもしれないです。

辻先生)素敵です。ということでもっとゆっくり今度ご飯でも食べながらしゃべりたいね。

桂さん)はい。お願いします。

辻先生)お願いします。こっちこそ。えっと貴重な時間をありがとうございました。ということでインタビュー終了したいと思います。またdispoの活動もよろしくお願いします。アスリート交流会もあるのでよろしくお願いします。

桂さん)よろしくお願いします。