伊藤華英(イトウ ハナエ)

競泳

プロフィール

ベビースイミングから水泳を始め、高校生の時に背泳ぎで日本代表。2004年のアテネオリンピックの代表を逃しアスリートとして生きていくことを決意。2008年、2012年ロンドンオリンピックに出場後晴れやかな気持ちで引退。その後は早稲田大学、順天堂大学にて、修士、博士の学位をスポーツサイエンスで取得。その後はスポーツのために様々な側面から関わる。講演、執筆、ピラティスの講師としても活動している。

<好きな食べ物>

1.果物

2.お寿司

3.コーヒー

<ご機嫌の価値>

1.アイディアが浮かぶ

2.人に優しくなれる

3.前向きな気持ちになれる

<関連情報>

Twitter

 

インタビュー

辻先生) 今日は競泳の伊藤華英ちゃんにインタビューしたいと思います。まず、水泳や競泳の魅力、泳ぐことの価値について語ってもらえますか。

 

伊藤さん) 実は水泳には、競泳と、アーティスティックスイミングと、飛び込みダイビングと、水球と、日本泳法というものがあります。オリンピック競技は4種目で、競泳は、その中の水泳競泳競技というふうにカテゴライズされます。私は水泳の他の競技は向いてなかったなぁと思う理由が1つあって、競泳は個人競技で、自分のやってきた練習が顕著にレースに出るので、例えば、人のパスで自分がラッキーでゴールしちゃったとかは無い競技なんです。だから、競泳選手は、良い意味で人に興味がない人、自立してるというか、自身に向き合うのが得意な人が多いのかなって思います。ただ、チーム競技のようなチームワークっていうところは、ちょっと足りない部分もあるかもしれないです。

 

辻先生) なるほど。自己完結型なんですね。

 

伊藤さん) そうですね。生き様が表れるって言われていて、例えばレースで逃げたり、きついからやーめたって思ったら、最後の10メートルで逃げる自分に出会ったりするので、本当に自分の気持ちとかやってきたことが、レースに全て出る競技だなって思っています。ある意味プレッシャーでもあるけども、人のせいにしなくていいところが魅力かなって思うし、遊びで楽しんでやるにも1人でもできるところも魅力かなって。

 

辻先生)ちょっと遊ぼうかなってプール行ったりね。

 

伊藤さん) そうですね。人と競わなくてよい、自分のタイムを忠実に達成できる喜びが持てるので、0.1秒でも縮められたらラッキー、楽しいっていう気持ちが生まれるかなって思うので、そういう意味では、一生できるかな。

 

辻先生) 一生できるね。競泳の中でも色んな泳ぎがあるじゃないですか。華英ちゃんはバックだったよね?

 

伊藤さん) はい。背泳ぎとクロール。

 

辻先生) それはなぜなんですか?背泳ぎやクロールに特化した魅力は?

 

伊藤さん) すごい単純な話なんですけど、ちっちゃい時から水泳をやっていて、帽子のカラーが変わっていって級が上がっていくところで、背泳ぎとクロールしか習ってなかったんですよ、私。背泳ぎとクロールの時に選手クラスに上がっちゃって、急にバタフライと平泳ぎも泳げみたいになって、そしたら、やっぱり得意じゃなかったっていう。

 

辻先生) あー。出遅れた感があるわけね。

 

伊藤さん) そうですね。あと、内股なんで平泳ぎが苦手でした。腕が長いので、背泳ぎが向いてるんじゃないかってことで、最初は背泳ぎでしたね。

 

辻先生) クロールは?

 

伊藤さん) もともと水泳は結構クロール中心で練習するので、クロールも速かったんですけど、2009年に突然怪我をして、転向しました。膝の脱臼と、腰を怪我してしまって。

 

辻先生) え、膝脱臼したの?どこで?

 

伊藤さん) ウェイトトレーニングをしすぎて腰が痛くなって、ヘルニアになって、その影響でバランスが崩れて。水泳選手って膝とか関節が柔らかいので、剥けちゃったという。

 

辻先生) まじ?こえええ。

 

伊藤さん) で、靭帯切れて、伸びたので、バック(背泳ぎ)の上に蹴り上げるキックができなくなって、それでクロールに転向しました。

 

辻先生) ありゃ。リハビリの期間はどれくらいあったの?

 

伊藤さん) うちのコーチは「大丈夫だ、泳げ」みたいな感じだったので、そんな休んだという記憶は無いんですけど、3ヶ月くらいはずっとリハビリルームにいて、ちゃんと練習できませんでした。

 

辻先生) それはすごい経験してるなぁ。

 

伊藤さん) そうなんです。意外と大変でした。

 

辻先生) そうだね。水泳って、コンタクトないから、オーバーユース的な怪我はあるかなと思ったけど、それも結構大怪我だね。怖い。

 

伊藤さん) そうなんです。水泳は怪我の無いスポーツだと思うんですけど、トレーニングをいっぱいやりすぎたかもしれないです。

 

辻先生) 水泳は何歳から始めたの?

 

伊藤さん) 水に入ったのは、ベビースイミングなので、6ヶ月から始めました。

 

辻先生) なるほど。小さい頃の華英少女はどんな少女だったんですか?

 

伊藤さん) 小さい頃、親から言うとボーッとした子に育てたかったけど、実は違かったって言われました。見た目はボーッとしてたんですけど、大人の様子をジーッと見てて、後で大人に言ってました。。

 

辻先生) 大人が言われる訳ね。何で、こうなの?的な。

 

伊藤さん) そうなんですよね。だから元気ではあったけどマイペースだったのかなって思いますけど。

 

辻先生) 遊びまくったりしてたの?

 

伊藤さん) 小学生から選手コースでしたので、遊んでたという記憶はあんまり無いですね。

 

辻先生) あぁ。泳いでた記憶ばっかりだね。

 

伊藤さん) そうですね。小学校のクラスでは、勉強ができない子をお世話させる係になったりとか、絶対手をあげるタイプでした。

 

辻先生) まじ?

 

伊藤さん) はい。「はいはいはい!」ってやってる子いるじゃないですか、そういう感じでした。

 

辻先生) あー。積極的なね。

 

伊藤さん) そう。先生指して指して!って。

 

辻先生) なるほどね。そういう華英少女に対する接し方とか声掛けとか含めて、どんなご両親だったんですか?

 

伊藤さん) 基本的には誉めて育てられたっていう感じですね。あんまり怒られた記憶が無くて、何かあったら全部最初に親に相談してた感じですね。秘密が無かった。

 

辻先生) いいね!お母さんもお父さんも両方なんでも知ってた?

 

伊藤さん) そうですね。お母さんは仕事をしてなくて家にいたので、最初に話すのは基本的には母親だったんですけど、最後は全員にシェアされました。

 

辻先生) 何人兄弟だっけ?

 

伊藤さん) 兄が1人います。

 

辻先生) じゃあ色んなことを聞いてもらって、いつも受け入れてもらえるから、あったこととか感じたことを常にしゃべってるような感じですよね。

 

伊藤さん) そうですね。ただ、自分が興味ないことはほんとに覚えてないタイプだったので、小学校の時に近所の親御さん達に「華英ちゃん今日いじめられてたけど、大丈夫だった?」って言われたときは、私はいじめられてる記憶が無かったので、親には「よくわかんない」「普通」とか言ってました。

 

辻先生) そこは切り替えが早かったの?それとも鈍感だったの?

 

伊藤さん) いじめられたっていう記憶が全く無いので、あんまり視野に入ってなかったのかもしれないです。

 

辻先生) なるほどね。でも、逆に人をいじめたりなんかはないでしょ?手を挙げて目立つけど。

 

伊藤さん) うーん。だから先生から、知的な障害がある子の隣の席に座ってねって言われて、ずっと算数教えてたの覚えてます。

 

辻先生) 世話好きだね。今に通じてるね。

次の質問。競泳におけるメンタルの重要性っていうのは、どのように表現できますか?

 

伊藤さん) 0.01秒の世界で、ちょっとした自分の気持ちの変化で、捉え方が変わるんですよね。練習で例えれば、今日、この練習ができなかったって思った時に、どういう風に自分がその気持ちを対処するかで大いに結果が変わっちゃう。例えば、できなかった練習に対して、できないって決めてたんだと思って、そういうメンタルでやっていった方が結果が出て、「できなかったできなかった」ってなると自信が無くなっていって、次の日の練習でもやっぱダメになったりとかしました。

 

辻先生) 射撃とかさゴルフとかだと、メンタル乱れると単純にすぐ10点に当たらなくなるってイメージしやすいけど、失礼ながら、競泳は泳ぐという同じ動作を繰り返して行ったり来たりする競技だよね。自分のメンタリティが練習を含めて影響してるわけ?

 

伊藤さん) そうなんですよね。メインの練習したい時に前の日眠れなくなったりするので。タイムを出さなければいけないって思って眠れなくなると休めなくなって、練習に影響したりしたので、水からあがったら練習のことを考えすぎないようにはしてましたね。

 

辻先生) なるほどなるほど。競泳していく子供、もしくは競泳選手を目指してる人に、競泳はどんなメンタリティが大事なのかを一言で言うと、どんな感じなの?

 

伊藤さん) 鈍感力が必要かなって思います。爪の長さで感覚が違うくらい、水に対する感覚は繊細なので、背泳ぎの時は針に糸を通すような感覚を追い求めて練習してたんですよ。クロールになったら、鈍感になって、水泳が楽しくなったので。自分の才能の繊細さも必要だけど、まぁいっかっていう鈍感力も、楽しくやるためには必要だと思います。あんまり気をつけすぎない方が。

 

辻先生) 何か、それに気づけた失敗の経験ってあるんですか?

 

伊藤さん) 10代の頃は、順調な競技生活というか、16歳で日本代表になって、すごい早かったんですよね。代表になって注目されて、ほんと練習すれば結果が出たので楽しくやってたんですけど、19歳の時に急に泳ぐの怖くなっちゃって。それでアテネオリンピックに行けなかったんで、そこでちゃんと自分の気持ちと向き合わないといけないなっていうところはすごい感じていました。練習だけしていれば速くなるって、自分の気持ちと向き合うことからちょっと逃げてた部分があって、そうすると緊張感高まった場面で、逃げたくなっちゃうというか。向き合わないといけないなって19歳の時に気がついて、そこから大きな軸を決めて、何で自分は水泳をやってるのか、という目的を考えてやるようになって、繊細さを伴いながらも、自分はなんのためにやってるんだっけって帰れるようになったので、やっぱり負けてから気づけましたね。19歳の時にアテネに行けなくなってから、気持ちとか心とか、あと目的とか大事だなあって思いました。

 

辻先生) あー。気づけたわけね。

 

伊藤さん) そうですね。遅かったですけどね。

 

辻先生) なるほどなるほど。なかなか気づくチャンス無いよね。そこまでをケアしてくれる指導者は当時、まだまだいなかったもんね。

 

伊藤さん) まぁ、やっぱり気持ちの面がフィジカルと同等っていう感じではないですよね。メンタリティとフィジカリティってなったら、やっぱ体のトレーニングはしてくれるけど、心の、気持ちのトレーニングはなかなか無かったんで、オリンピックに行きたいと思って2007〜2008年に1年くらいメンタルトレーニングやったんですよ。コーチとしてはそんなのやらなくていいんじゃないの?っていう感じだったんですけど。

 

辻先生) 華英ちゃんは必要と感じてやったわけね。

 

伊藤さん) そう、先生が泳ぐわけじゃ無いんで、私が泳ぐんだから、私が決めようって。まぁ前までだったら、先生の言うことを忠実に守ってたかもしれないんですけど、やっぱ1回失敗したので、人生をかけて私の決めたことは私でやろうと思いました。

 

辻先生) 素晴らしい。

次の質問ね。華英ちゃんは子ども産んでお母さんになって、子育てもしているし、他のお母様と接する機会があったり、子育てアスリートの仲間がいたりすると思うんだけど、広く今の社会における「教育」というテーマで、思ってること、感じてること、悩んでること、疑問に思ってることみたいなのがあったら、教えて欲しいんですけど。2020年11月の時点で。

 

伊藤さん) 私自身は中学受験をしてるんですけど、当時は、受験のための勉強や、その学校の勉強をすることが教育だと思っていた世代でした。それって何か違うんじゃ無いかなぁて思って。社会に出るってどういうことなのかイメージつかないまま大学受験で必死こいて、良い大学入って、「じゃあ、社会に出て自分が何をしたいのか?」っていう脳みそになるのに結構みんな時間かかるんじゃないかなって思うので。やっぱり若い時から社会とつながった教育をやるべきだなって思うし、女性とか男性とかいる中で、性教育も習って無いなぁて自分は思ってたので。そういうのも、もっとオープンに、カジュアルに、男子も女子と分かれて授業するんじゃなくて、一緒にやったらいいのにって。水泳って本当に唯一、たぶん男女で同じメニューを練習する競技だと思います。

 

辻先生) あぁそうだね。

 

伊藤さん) だから結構お互いの免疫が付いてるというか、いつも一緒だからお互いに期待しない分け隔てない環境で育ってるので、そういう意味では本当男女が仲良かったから。今本当にジェンダーな事ってトピックになったりするんで、男性女性だけじゃなく、LGBTQといったセクシュアリティに幼少期から芽生える子もいるだろうし、そういうちょっと複雑になってきた1人1人の個性をもっと引き出すような、そしてそれが生きるような、それが認められるような社会になったら良いなって。それぞれ。それぞれがそれぞれみたいな。

 

辻先生) それぞれがそれぞれね。多様性だね。

 

伊藤さん) そう。今の教育はまだ、価値観がすごく統一されてる。まぁ良いのかもしれないんですけどね、わかりやすくて。でも、これからは多分そういう価値観が多様化していく時代になるのかなって。コロナで凄い感じました。それは。

 

辻先生) そうだね。なるほど。素晴らしい。認知的な受験の勉強だけが教育だと思ってる人間は突っ走ってきて、そこそこ豊かにはなってるけど、僕らがやろうとしているような、非認知的な脳とか、多様性を重んじることとか、性に関することとかを学ぶチャンスが本当に無いもんね。

 

伊藤さん) なんか1番知りたいことがもやもやになってるというか。

 

辻先生) わかるわー。

 

伊藤さん) なんか、最終的には自分で見つけろって手放されて、勉強してたの何の勉強だったんだろうって。まぁ確かに一生懸命勉強して向き合うことで培われたものはあると思うんですけど、結果的にスキルが生活に活きてるかっていうと、活きてる人は活きてるけど…。

 

辻先生) まぁね。たしかにそうだね。学校の教育が、ほんとに受験を目処に大学入るためにどうするか、じゃあ高校で何を教える、じゃあ中学どうする、小学校は…という理論の教育しかないから、社会で生きる為の教育っていうことに関して希薄ではあるよね。学校の授業でほとんど無いもんな。

 

伊藤さん) うん。で、多分年齢を重ねていくうちに子供達っていうのは人と違うんだ、あの子と違うんだっていうのを感じながら生きていくと思うんですね。なんか一緒だったのが、だんだん差が出てきて、自信が無くなったり、成功ってああいうことなんだって位置付けられちゃってて。それで自信を失ってる子供達も多いんじゃないかなって私は思ってるので。それでも良いんだよって教えてあげられると良いなと思うんですね私は。

 

辻先生) そうだね。比較することで自分たちのセルフイメージが下がるから、比較して評価するのと、多様性という意味で違いを比較するのとはえらい視点が違うもんね。

 

伊藤さん) 全然違うと思います。

 

辻先生) 色が違うからね。社会。

 

伊藤さん) そうなんですよ。俺はダメなんだとか、私はダメなんだって子どもたちに言われることも多くて。自分は自信がありませんって。自信がある子って、たぶんテストで点数が良かったり、走るのが速かったりとか、そういうところになる。別にそこじゃ無かったりするじゃないですか。その子がすごく考えてるかもしれないし。少子化になるんで、そうした個性を汲み取っていけるようにもなったら良いなって。

 

辻先生) 僕もよく言うけど、「走る」「泳ぐ」「勉強できる」って1つの尺度で、誰かが決めた指標で比較され、良いとか悪いとか評価されるけど、命に優劣は無いからね。

 

伊藤さん) そうなんですよね。

 

辻先生) 根本的にね。俺の命のがあなたよりダメだとか、命の場合は優劣は無い。

 

伊藤さん) 無いです無いです。だから変な話、私の夢は平和なんですよね。なんかこう平和って戦争が無いことじゃなくて、やっぱりこの1人1人が自分が幸せだなって思えて、人に認められたり、人の良いところに目を向けられたりすること。それはそれで、私は私、みたいなのがあると、結構人は凄いと認められるというか。

 

辻先生) そうだよね。それが平和だよねたしかに。

Dispoは、揺らがずとらわれずや信頼といった、見えない心みたいなのを、みんながわかりやすいように「ご機嫌」という言葉で表現していて、ご機嫌な社会、ご機嫌な人、ご機嫌な家族、ご機嫌日本で行こうぜってことで活動してるんだけど、華英ちゃんは「ご機嫌」っていう概念について、どのように捉えていらっしゃいますか?

 

伊藤さん) 私も2012年に引退してからの8年くらい、アスリートとしてというより1人の人間として社会に生きている中で、会ったときに、良いなぁ、この人と仕事してみたいなぁとか、この人の為だったらできるかなとか、なんかその損得じゃ無くて、そう感じる人は、やっぱり明るい人だったり、機嫌が良い人、気持ちが良い人だったり、私までそういう気持ちになったり、なんか良い、良かったなぁって思えたりする人が多かったです。現役時代も、自分が不機嫌だと一緒に練習するチームメイトは嫌な雰囲気になったりしたし、相手が機嫌悪いと私がすごい嫌なんで、後輩には「どうしたの?」「何かあったの?」とか声掛けたりしてたんですけど。絶対練習とかも明るい方がやる気出たんで。そういう意味では、現役時代もそう思っていたし、社会に引退してからもやっぱり気持ちよく物事を進めたいなっていうふうに思ったので、ご機嫌は大事だなって思ってます。

 

辻先生) ご機嫌でいるために、今のこの生活の中で華英ちゃんが大事にしている事、ご機嫌をキープするために大切にしている事を教えてください。考えでも良いですし、行動でもいいです。

 

伊藤さん) ピラティスの先生やったりとか、自分でもやったりしてますけど、体が健康になると心も健康になるかな。また心が健康になれば体も元気になるって思ってて、心がやばいなって思ったら、ちょっとマッサージ行ったりとか、体幹したりとか、ちょっと気分転換をしに行ったり、サウナに行ったりとか、何か発散するようなコンテンツを取り入れながら、体のメンテナンスをこまめにしてます。

 

辻先生) 素晴らしいですね。そうだね。体と心はぐるぐる回ってるからね。ナイス。じゃああと2つの質問ね。

 

伊藤さん) はい。

 

辻先生) このDispoの活動に参加しているメンバーの印象と、Dispoでやっていく活動(ごきげん授業やトークショー)そのものについて、一言欲しいんだけど。

 

伊藤さん) 仲間の印象は、みんなすごい意見があるなって思いました。お喋りしたら止まらない仲間だなって思うし、いつもみんな面白いんで、そういう意味では会話ができる人たちだなって思います。

 

辻先生) そうだね。この31人(2020年11月時点)をまとめるのはとてつもなく大変なんだから。ほんとうに。強者揃いだからさ。

 

伊藤さん) みんなそれぞれのね。個性があって面白いですし。

 

辻先生) 面白いですよね。活動はどうですか?

 

伊藤さん) 活動自体は、もっとこう出ていきたいですね。もっと実績を増やしたいですよね。

 

辻先生) おお!色々やりたいわ華英ちゃんと。

 

伊藤さん) 廣瀬さんも言ってましたけど、実績が地道に積み重なっていけば、31人アスリートいますし、相乗効果もあるだろうし、影響力もまたさらに増していくんじゃないかなって思うので、地道に数を増やして行けたらなって思っています。

 

辻先生) はい、お願いします。

 

伊藤さん) まぁ辻先生がいるので。そこはまぁ。はい。影響力あるなと。

 

辻先生) 僕は諦めませんからね。

 

伊藤さん) 諦めないですか。

 

辻先生) それこそ僕らは最初のイノベーターだから、そっから始まってちょっとずつ広がっていくのはしょうがない事だと思うし、それが真理で大事なことだと思えてるんで。目的大事にしてるから、そんなことでブレないので、ぜひ。

最後の質問。華英ちゃんの今後のビジョン、人間として、お母さんとして、女性として、仕事上のこと…いろんなことを含めて今取り組んでることやビジョンみたいなものを教えてくれる?

 

伊藤さん) とにかく2021年までは東京オリンピック、パラリンピックの仕事を続けて、それ以降は、スポーツだけじゃなく、女性と月経の問題とかの教育に力を入れてやっていきたいなぁって私は今思っています。現役時代に、ほとんどの海外のアスリートがピルを飲んでいたことが衝撃で、海外に比べて日本ってそういう実質的なところがわからないことが多いと私は思っていて、生理って毎月来るし当たり前なんだけど、アスリートって繊細なので、もうちょっと深掘りできたらなとは思います。もちろんスポーツっていうフィールドで、働いていこう、生きていこうと思っているので、どっちにしてもスポーツのためになるようなことを軸に、あまり限定せずやっていきたいなとは思ってます。

 

辻先生) なるほど。それは素晴らしいです。華英ちゃんにしかできないこともたくさんあるから、ぜひそれを進めていただきつつ、家庭も大事にしていただきつつ、Dispoも大事にしていただければ良いなと思います。