大野均(オオノ ヒトシ)

ラグビー

プロフィール

1978年生まれ 福島県郡山市出身。
高校までは野球部に所属。進学した日本大学工学部でラグビーを始める。
卒業後、東芝ブレイブルーパス入団。
2004年日本代表初選出。2007年、2011年、2015年と3大会のワールドカップに出場。
国際試合98試合出場は歴代最多。
ジャパンラグビートップリーグでは170試合に出場し、ベストフィフティーンに9度選出。2009-2010シーズントップリーグMVP受賞。
座右の銘は「灰になってもまだ燃える」

<好きな食べ物>

1.KFC

2.ラム肉

3.玄米

<ご機嫌の価値>

1.周囲の人に優しくなれる。

2.何事にも前向きに取り組める。

3.食事が美味しくなる。

<関連情報>

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インタビュー

辻先生)今日は、長年日本代表で活躍してたラグビーの大野くんにいろいろインタビューしてみたいと思います。よろしくお願いします。

 

大野さん)よろしくお願いします。

 

辻先生)まず、ラグビーの魅力を大野くんの言葉で語ってもらえますか?

 

大野さん)一言で言うと、本当に下手くそでもできるスポーツ。

 

辻先生)おお。

 

大野さん)自分自身、大学からラグビーを始めて。どのスポーツも大学から始めて日本代表になってキャリアを積むっていうのはなかなか難しいと思うんですけど、自分がそれをできたのはラグビーだったからこそなのかなと。パスもキックも自分は下手くそではありますけど、体を張るとかチームのために率先して走るとか、単純なことを長くやり続けた結果これだけ長くできたので。これからラグビーに触れる子供たちには、まずそれを知って欲しいなと思いますね。

 

辻先生)なるほど。じゃあ、見る側の人達には、どういうところを見てほしいですか?

 

大野さん)まずは単純に、ラグビーってすごいスポーツだなって感じてもらえるのが、ぶつかり合いですね。まずはぶつかり合いの迫力を感じてもらって、さらに、そういう厳しいぶつかり合いをしながらも、全員がチームのために体を張って一個のボールを繋ぎながら勝利を目指すっていうところも見て欲しい。15人対15人でやるスポーツって、スポーツの中でフィールドにいる人数が1番多いスポーツなんですよね。それで一個のボールを前に運ばなきゃいけないのに、後ろにしか投げられない。その理不尽さ。

 

辻先生)理不尽だよね。

 

大野さん)理不尽の中の美学みたいのを感じ取ってもらえれば嬉しいなと。

 

辻先生)普通の人生歩んでいると、転ぶこともないし、人からタックルされることも少ないし、ましてがんがん当たることも少ないけど、ラグビーの肉体的理不尽みたいなものに対して、腹が立ったりむかついたりする事はないんですか?

 

大野さん)自分が最初ラグビー面白いなと思ったきっかけが、そのぶつかり合いで。ボールを持って人にぶつかっていいとか、タックルして人を倒していいとか、ラグビーのグラウンド以外でやったらすぐ警察に逮捕されるようなことが、ラグビーでは良いプレーとして賞賛されるので、それがすごい面白いなって思ったんで。むかつくとかそういう事は全くなくて。

 

辻先生)全くないんだね。

 

大野さん)それがラグビーの良さであるし。試合中バチバチやりあった対戦相手と試合後笑顔で握手して、あのタックル良かったよとか言い合えるのが自分はすごく好きでした。

 

辻先生)均ちゃんみたいなでかい連中達をワールドカップで見ていると、ディズニーのキャラクターに出てくる、いいきこりのおじさん的な人たちばっかりだよねなんか。

 

大野さん)自分もあの中にいて思ったんですけど、本当にこの集団ちょっとしたモンスターの集まりだなっていうふうにいつも感じてましたね。

 

辻先生)ほんとほんと。でもモンスターだけど見た目はなんか、いい人がにじみ出ているじゃないですか。あなたもそうだけどさ。それがいいよね、味方にしてたら安心なおじさんたちっていうかさ。

 

大野さん)やっぱりラグビーって痛いしきついし危険だし、でもそういうのを何でやっているかっていうと、そういうことをラグビーで経験することによって、相手側の痛みも自然とわかるようになって、相手の痛みっていうのも想像できるになって、だからこそグランド内ではその人に対して気遣いが出来るようになるのかなって。それがラグビーのもう一つの良いところかなと思いますね。

 

辻先生)特にそのフロントラインのごついアスリートたちっていうのは、普段会うとむしろ穏やかな人が多いんですか?

 

大野さん)そうですね。穏やかですね、みんな。

 

辻先生)穏やかな人たちなんですね。逆に、バックスの蹴ったりかき乱したりしてる連中はまたちょっと違う雰囲気なの?

 

大野さん)フォアードとバックスでやっぱりタイプは分かれていて。フォアードって、スクラムを組んだりとか、ごちゃごちゃしたラックに頭突っ込んだりとか、どうしても密集になるじゃないですか。だからプライベートでもつるみたがるというか。

 

辻先生)あー。

 

大野さん)特に、フロントローっていうスクラムを最前線で組む3人は、合宿中もご飯食べる時も一緒のテーブルに座ってたりとか、すごく仲がいいですね。逆にバックスと呼ばれるポジションの選手たちはどっちかというと、休日は少人数で行動したがるのかな。合宿中のオフとかを見ていても、少人数で行動してるメンバーが多かったですね。

 

辻先生)面白いね。そうなんだ。でかいけど、一緒にいていつもなんか密に感じあって仲良しでいる感じなのね。それがいいね。

 

大野さん)自分自身も昔ウイングっていうバックスをやったことがあるんですけども。

 

辻先生)走るの速いの?君。

 

大野さん)昔速かったですね。最初日本代表に入った時はウイングで入ったんですよ。

それまでずっとフォアードやっててスクラムとか組み慣れてたんで、スクラムの時にウイングっていう一番大外のスペースがいっぱいのところにいると、ちょっと心細かったっていうのがあります。

 

辻先生)そうかそうか。ウイングって滅多に回ってこなくて、寒い時あるもんね。孤独だよね、ウイングって。

 

大野さん)どうしてもプレー中に密集に入ってしまって、先輩に怒られる時もありましたね。

 

辻先生)あー、つい近づきたくてね。スペース取れよ、みたいな。

 

大野さん)そうですそうです。

 

辻先生)均ちゃんは、子供の頃はどんな少年だったんですか。

 

大野さん)小学校から高校までずっと野球をやっていて、スポーツは好きでしたけども、自分を主張するとかはなかったのかなと思いますね。

 

辻先生)ポジションはどこだったんですか?野球は。

 

大野さん)野球は中学校の時からずっと外野のレフトでした。野球は好きでしたけど、全然上手じゃなくて、中学高校ってずっと補欠でした。

 

辻先生)そうなんだ。田舎どこだったっけ。

 

大野さん)福島です。

 

辻先生)普段は自然の中で走り回ったり、自然と一緒に遊んだりする子供だったの?

 

大野さん)そうですね。実家も農家で、周りには山と田んぼしかなかったので、休みの日は近所の友達と山の中を探検に入ったりとか、サッカーやったり野球やったりするのが楽しみでしたね。

 

辻先生)なるほど。ある意味自然児だね、そうなると。カブトムシとかいたの?

 

大野さん)普通に家の中に入ってきたりしていましたし。

 

辻先生)普通にね。ご両親は、スポーツってことに関して、均ちゃんにどんな接し方をしていたご両親だったんですか?

 

大野さん)小学校で野球を始めたのも、父親が、高校野球やってたり、大人になってからも地元の草野球チームに入ってたりするくらい野球好きだったので、父親のすすめで野球を始めたっていうのもありますし、あとは、水泳もっと速くなりたいって言ったらすぐにスイミングスクールに入れてくれたりとか。子供がやりたいっていうことに関しては、率先していろんな環境を用意してくれる両親でしたね。

 

辻先生)やらないとだめだよってプレッシャーかけてくるような、星一徹のような人じゃなかったの?

 

大野さん)ではなかったです。野球に関しては、父親が好きっていうのもあって、ちょっと指導してもらったこともありますけど、星一徹みたいなそこまでのではなかったですし。

 

辻先生)そうかそうかそうか。

 

大野さん)実家は専業農家だったので、子供の時から両親の農家の作業を手伝って、家でとれた野菜を食べて、米食べて牛乳も絞っていたので、牛乳を水がわりに飲んで。ナチュラルに体が強くなって、怪我しない体になったのは、その時に元を作ってもらったのかなと思います。

 

辻先生)たくましく育ってる感じだね。いい体がないと長くラグビー続けられないし、それは素晴らしいな。ラグビーという競技に必要なメンタリティーはどんな感じだと思いますか?

 

大野さん)自己犠牲ですかね。自己犠牲が、いやいやの自己犠牲じゃなくて、率先してこのチームのためにっていうふうに思える、そういう気持ちを自然とラグビーは培ってくれるのかなと思いますね。

 

辻先生)あー。いいね。サクリファイドスピリットね。自己犠牲精神ね。言葉では犠牲になるけど、チームのためにちゃんと自分の意思で喜びとしてやってるっていうメンタリティね。

 

大野さん)ラグビーやったことない人に、タックルする時怖くないですか?ってよく言われるんですけども、ラグビー選手全員が言うのは、タックルする怖さよりも、タックルから逃げてチームから信頼を失う方が怖いっていいます。

 

辻先生)勇気とか信頼っていうのが根底にみんなあるね。そうなると。

 

大野さん)はい。

 

辻先生)それはラグビー経験を重ねてだんだん培われていく感じ?もともとその素質もあって。

 

大野さん)自分自身は最初から素人でチームに入って、何ができるかって言ったらその体をぶつけることだと思ったので、それができなかったらラグビーも楽しくなかっただろうと思います。で、大学から社会人、日本代表と、責任あるチームにどんどん上がっていくじゃないですか。日本代表でワールドカップっていう舞台で、やっぱり日本を背負って戦っていると思うと、タックルいくのに勇気とかじゃなくて、それをしなくてはいけないっていう感覚になりました。

 

辻先生)なるほど。そこで個人がなくなっちゃうような、変な自己犠牲になっちゃう人はいないの?自己主張を無くしてしまって、個がなくなってしまう、みたいな。

 

大野さん)逆に、ラグビーは黙々と痛いプレーするやつが、何も言わなくても信頼されてるっていうのはありますね。むしろ、守備に対していろいろ意見は言ってるけど、試合中に体はらない選手っていうのは、やっぱり信頼されない。

 

辻先生)なるほど。かっけえな。あと、ノンフローになって機嫌よくやれない状況、ゆらいだりとらわれたりする状況っていうのは、どういう時に生じてましたか?

 

大野さん)一番は、スクラムであったり、このプレーでこれがでたらこの相手止められないなって感じた時ですかね。それこそ2015年のワールドカップの南アフリカ戦では、数人で固まってボールを転がすプレーがあって、南アフリカプレイヤー一辺倒で来られたら止められないなって前半思ってたんですけど。

 

辻先生)おおお。

 

大野さん)逆に南アフリカの方がそのプレーを捨ててというか。

 

辻先生)日本の国内のトップリーグで東芝で試合をされて、その時も日本一になったりとかあったんだよね。トップリーグの中でゆらいだりとらわれたりする事は、ゲーム中はほとんどなかった?

 

大野さん)自分自身はそこまでなかったのかなと思います。

 

辻先生)素晴らしいね。ゲーム中はなかったとしても、チームでいろんな不祥事的な事件が起こったりしたことに関しては、何かゆらいだりとらわれたりしたの?

 

大野さん)もちろんその事件が起きた時っていうのは、やっぱり不安だったし、この先もうラグビー続けられないんじゃないかっていう思いはありましたけども。やっぱり自分たちが信頼を回復するのはラグビーでしかないなっていうふうに、みんなで意思統一をしてあの時は過ごしましたね。

 

辻先生)さすが。みんなで話し合って意思統一して、それで乗り越えてってるんだね。

Dispoは、子供たちにご機嫌でいることが大事だよってことを少しでも体験してもらいたいという想いがあるんだけど、大野くんのお子さんは何歳と何歳だっけ。

 

大野さん)13歳と11歳ですね。

 

辻先生)子育てもしている中で、今の子供たちや教育に関して、思うことや感じていることってある?

 

大野さん)そうですね。ほんとにそれこそオンラインで何かができたりだとか、その場にいない友達とゲームでつながっていたりとか。これからそういうことに対してもしっかりと知識を身に付けないといけないかなとも思うし、そういうことに対して何の違和感もなく、さらに自分の意見とか気持ちをしっかり相手に伝えられるようになるのは必要なのかなと思います。

 

辻先生)そうだね。もうデジタルネイティブでデジタルが当たり前の中で、その中でちゃんと自分の意見を伝えていけるような状況にならないといけないもんね。子供たちの教育におけるスポーツの役割は何か感じますか?

 

大野さん)今はいろんな多様化が進んでいて、子どもたちに対してスポーツ以外にもいろいろと魅力的なものがあると感じてて、自分たちの時は将来なりたい職業の1位は野球選手だった時代ですけど、今はYouTuberみたいで。だからこそ、みんなで汗をかくとかみんなで協力して勝利に向かうとか、そういうスポーツの持つものが昔より特別なものになっていくのかなと思いますね。

 

辻先生)そうだね。コロナの影響もあって、オリンピックとかいろんな大会が延期になったり無観客になったりもした中で、スポーツは不要不急って言われたりしてて、一時活動はすごく自粛されて、今ちょっと盛り返してはきたけど。ラグビーに限らず、スポーツの価値について大野くんはどのようにお考えですか?

 

大野さん)スポーツを見ることも集まってやることも制限された中で、それでもやっぱりいろんなスポーツ選手が動画でトレーニング方法載せたりとか、いろいろ発言している中で、やっぱりスポーツっていうのは不要不急って言われながらも、みんながどっかで心待ちにしているものであって、それはやっぱり人が健全に生活していく中で必要なものだから、健全性を保つために必要なものだからなのかなって思います。

 

辻先生)人の健全性を保つために必要なものね。いい言葉だなぁ。

 

大野さん)生きていく上ではスポーツしなくても生きていけると思うんですけど、健全になったり、それこそご機嫌に人生を歩む上で、スポーツっていうのは大きな1つではあるのかなと思います。

 

辻先生)それめちゃくちゃいい言葉だね。健全性を保つってすごく意味深いしいろんな捉え方もできるけど、確かにそうだよね。勝ち負けの中でルールを守るとかスポーツマンシップを得るとか、心を大事にするとか、それこそ自己犠牲精神を持つとかお互いを信頼することとか、健全性以外のなにものでもないもんね。

 

大野さん)そうですね。全部スポーツに必要なものであって。

 

辻先生)それを健全性っていう言葉で表現されるのはすばらしいな。それいただきたい感じですね。ナイス。じゃあ、ご機嫌っていう概念は大野くんにとってはどんな感じに捉えていますか?

 

大野さん)非常に快感だと思っています。快く感じるのがご機嫌なんだなって思います。ラグビーってコンタクトスポーツでばちばちぶつかり合って体が痛いんですけど、そっちの方が自分はご機嫌なんですよね。普通は体のどこかが痛いと不機嫌になると思うんですけど、自分自身は体が痛い=チームのために体を張っている、って思う。

 

辻先生)そうかそうかそうか。大野くんは、機嫌が悪いより、機嫌が良いと、どういう価値があるの?

 

大野さん)ご飯がおいしい。あと、周りからかっこよく見える。

 

辻先生)そうだよな。機嫌が悪いとかっこ悪いもんね。大野くんがご機嫌になるために、引退後はどんなことを意識してますか?

 

大野さん)プレイヤーとしてはもうチームに貢献できないですけど、別の部分でチームのために自分が貢献できることを見つけるようにしています。

 

辻先生)東芝のチームでは、今はどんな役割をされているんですか?

 

大野さん)普及担当っていう形で、コロナ禍でなかなか普及も難しい中で、来シーズンの開幕(2021年1月)に向けて色々と模索しているところです。

 

辻先生)例えばどんなことを試みてるんですか。何か言えることがあったら。

 

大野さん)東芝が拠点を置いている府中市に対して何か協力したいってことで、このコロナ禍でテイクアウトをしているいろんな飲食店に行って、SNSでテイクアウトの商品を食レポして、皆さんよろしくお願いします、といった発信をしています。

 

辻先生)なるほどね。

 

大野さん)その取りまとめみたいのもやらせてもらったり。あとまだ今は実現できてないんですけど、市内の支援学校に対してボールを寄贈して、ラグビーボールに慣れてもらって、ラグビー教室ができたりしたらいいのかなって考えてますね。

 

辻先生)じゃあ今はいわゆるプレーのコーチじゃないんだね。フロント側だね。

 

大野さん)そうですね。

 

辻先生)なるほど。じゃあDispoのFC東京の石川直宏くんがやってるようなことだよね。

 

大野さん)そうですね。石川さんもそんな感じのことやってるって話伺いましたね。

 

辻先生)彼はクラブコミュニケーターっていう新しい名前を作って活動してるけど、均ちゃんもなんかかっこいい名前作ったら?普及担当じゃちょっと普通すぎるじゃん。なんかもっとかっこいい、クラブコミュニケーターみたいな名前作った方がいいんじゃないかね。

 

大野さん)考えておきます。

 

辻先生)いいと思いますね。社会とチームを繋げていく役割でしょ。

 

大野さん)あとはもっと広く知ってもらうって感じですね。魅力を。

 

辻先生)じゃあ次の質問。Dispoに関わっているアスリートたちの印象と、Dispoの活動に対する想いみたいなのを聞かせてもらえる?

 

大野さん)まずDispoメンバーのアスリートたちは、良い意味で普通の人たちが多いなって思いました。自然体の人が多いというか。

 

辻先生)自然体だよねみんな。

 

大野さん)初めて交流会に参加させてもらった時にすごい緊張してたんですけど、フランクに話してくれてすごく楽しかったなって思って、いい意味で普通の人たちが多かったなっていう。

 

辻先生)もうちょっと均ちゃんをみんなでいじりたいって言ってたよ。失礼ながら、あの人はいじりがいがあるんじゃないかって。すげえ自然体だから、肩書きとかにもとらわれないで、みんな自然に接してくれる感じだよね。

 

大野さん)そうですね。いじられてもあんまりいいリアクションはできないですけどね。

 

辻先生)それがまたいいんじゃないの?きっと。ちなみに好きな食べ物はなんだっけ?

 

大野さん)ケンタッキーですね。

 

辻先生)ケンタッキーでしたね。もう一個、Dispoのこの活動そのものに関しては、どういう点に賛同してくれてるんだろうか。

 

大野さん)今まで現役選手だった時は、そもそもラグビーに特化したイベントが多くて、交流するのもラグビー選手だったり、ラグビーに興味ある人たちが多かったですけど、こうやっていろんなスポーツの人たちと一緒の目的を持ってやることによって、いろんな考え方も聞けるし、子供たちに対しての接し方も含めて、自分もアウトプットしながらインプットしていきたいなっていう。

 

辻先生)なるほど、そうね。そこに賛同してくれてとても嬉しいわ。じゃあほんとに最後の質問ね。これからの大野くんのビジョンがあったら教えて欲しいんだけど、どうですか?

 

大野さん)自分が今まで培ってきたもので、他の人たちに対して気づきを感じてもらえることができればいいなと思っています。地元が福島っていうこともありますし、福島ってまだまだ震災の爪痕があるので、福島が一歩前に進むことに対して力添えできたらいいなというのもあります。具体的なことはまだわからないですけど。

 

辻先生)なるほどね。福島のどこ出身なんだっけ。

 

大野さん)郡山市。

 

辻先生)震災の影響やっぱり受けたの?

 

大野さん)そこまで大きい震災の影響はなかったですけど、実家が酪農家だったんで、やっぱり震災直後は原発事故の影響で牛乳絞っても出荷できずに捨てたりとか。あとは近所を見ると、家にヒビが入ったりとかもありましたが、郡山は被害は少ない方でした。

 

辻先生)なるほど。他に福島出身のラグビーの著名人とかいないんですか?

 

大野さん)選手としてはいないですね。

 

辻先生)まあ釜石はラグビーでの復興が有名だけど、福島になにか恩返ししたいとか、福島のために何かやりたいって思いをすごく持ってるんだね。

 

大野さん)そういうのはありますね。はい。

 

辻先生)それは、もう均ちゃんしかできないことだしね。

 

大野さん)それを色んな人を巻き込んでやっていけたらいいのかなと思いますね。