竹村幸(タケムラ ミユキ)

競泳

プロフィール

幼少期は体操・水泳・バスケットを経験。
小3で競泳に絞り、ジュニアの代表を経て2009年に初日本代表。
2010年には、W―CUP3冠。2014年に日本選手権で2冠達成。
2016年にオリンピック選考会で0.06秒足りず、上京し東京五輪を目指す。
2018年世界短水路4位、2019年日本短水路優勝、2020年日本短水路2位で現役を引退。ご機嫌の価値を知らずに泣く選手を減らす為、ご機嫌の価値を広めたいです!

<好きな食べ物>

1.桃

2.牡蠣

3.コロッケ

<ご機嫌の価値>

1.楽しくなる

2.人に優しくなれる

3.自然体でいれる

<関連情報>

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インタビュー

辻先生) 今日は競泳のBackstrokeの竹村幸さんをゲストに色々な話を聞いてみたいと思います。よろしくお願いします。

竹村さん) よろしくお願いします。

辻先生) 競泳、背泳の魅力みたいなものを語ってもらえますか。

竹村さん) 水泳の私が感じる魅力なんですけれども、やっぱり水の中に入るというお風呂とは違う、ちょっとした非日常を感じれるところが私はすごく好きで、その中でも水に潜ると外に向いてる意識が内に入るという感覚が、自分の心の声が聞こえやすくなるというところが,水泳が好きなところですね。水泳というかプールが好きな所ですね。

辻先生) 君は100メートルが専門でしたっけ?

竹村さん) はい、そうです。

辻先生) だいたい1分くらいじゃないですか。その間は、通常何を考えて泳がれているんですか?

竹村さん) 水泳ていう競技の魅力なんですけど、一人一人泳ぎ方が違うのにタイムがそこまで違わないというか、自分に合った泳ぎをするというところにレース中は重きを置いていて、前半はこういう泳ぎで泳ぐとか、ターンはこうやって回って、ターン後のドルフィンは何回でとかいうのは、レース中に考えています。

辻先生) さっき言った、水という非日常性の中で、dispoのアスリートは自分を見つめるというところの大事さをわかってるアスリートが多いのだが、水泳をするとそのチャンスが来る?

竹村さん) そうですね。すごく私の個人的な感想なんですけど、下向きに潜ると、内に気持ちが行くんです。上向きに行くと、考え方がすごくクリアになるというか。

辻先生) じゃあ、それは個人差あるけど

竹村さん) はい、あると思います。

辻先生) 自由形クロールの人とバックストローク背泳の人で何となく集団があると、違うっぽいの?

竹村さん) これって泳いでる時っていうよりも入水して、例えば伏し浮きの時にすごく感じるんですけど、先生が今言われた、自由形と背泳で、性格が違うかというとそうでもないんですけど、体型は全然違います。

辻先生) 体型は違うんだ。競泳は、何歳からやってるんだっけ?

竹村さん) 競泳生活を始めたのは9歳です。

辻先生) 9歳か。子供の頃はどんな子供だったんですか?

竹村さん) 負けず嫌いで、楽しいことが大好きだったので、水泳も友達が好きとか、泳ぐことが単純に好きだったんですけど、練習自体がすごく楽しかったので、どっちかというと、練習を楽しむために毎日プールに通っていましたね。

辻先生) 何が楽しかったのかしら?

竹村さん) 小さい時って、習い事とかもそこまでしてなかったので、学校以外の友達と会えるっていうところがすごく楽しかったのが始まりで、それから競技をしていて、結果が出た時とか、自分の目標が達成した時の喜びとか、できなかったことができた喜びっていうところを感じるようにどんどん日々変化していきました。

辻先生) なるほど。プール以外の時間も小学生だからそれなりにあって、その時はどんな子供だったんですか?

竹村さん) 気が強くて好奇心旺盛だったと思います。

辻先生) 他の遊びとかもしたんですか?

竹村さん) バスケットボールを少しだけ。

辻先生) ミニバスだね。

竹村さん) はい、ミニバスです。

辻先生) お父さんとお母様はどんな感じで子供の幸さんに接してたんでしょうか?

竹村さん) お父さんはすごく厳しくて、基本的に怒られるのはお父さんで、時間を守るとか、ルールにすごく厳しいお父さんでした。

辻先生) お父さんは、スポーツの人ですか?

竹村さん) バスケットボールをしていました。

辻先生) そうですよね。でも水泳っていう競技そのものは全然専門じゃないから水泳競技には、なんやかんや口を出す人ではなかったんですね?

竹村さん) 父は勝ったらおめでとうて言ってくれてました。あと今思い返すとありがたいんですけど、良かったからって天狗になるなよとか、どんな良い状況になっても挨拶と礼儀だけは忘れるなよというのは言ってましたね。

辻先生) なるほど。お母様はどんなお母様だったんですか?

竹村さん) お母さんは、すごくもう厳しくて、どちらかというと競技にも言うタイプでしたね。

辻先生) じゃあ、中学校くらいになったらお母さんに言われて、幸ちゃんは反発したりとかあったの?

竹村さん) 中学校3年生の時、1回負けたことがあって。全国大会2位で帰ったんですけど、すごく怒られて。

辻先生) 全国2位で怒られたんだ。

竹村さん) そうです。初めて負けたかなんかだったんですけど。家に帰ったら、どんよりした雰囲気になって、怒られて、母もすごい私を思ってくれてたと思うんですよね、期待をして。初めて家出をしました。

辻先生) え!ほんと!

竹村さん) はい。プチ家出なので、すぐ帰ったんですけど、家出しました。

辻先生) えー。そうなんだ。

竹村さん) そうですね。厳し目に育ててもらいました。

辻先生) わかりました。競泳っていう競技に特化した時に、メンタルがどれほど大事だという風に言えますか?競泳におけるメンタルの重要性をどのように言語化して、述べられますでしょうか?

竹村さん) 水泳っていう競技は、チームのスポーツでも無いですし、何対何というスポーツじゃなくて、自分がいかに速く泳ぎ切るか、タイムがしっかり出てくるスポーツになるので、私個人の意見としてはく結果を気にしやすい競技だと感じます。で、メンタルとしての重要性としては、技術よりも体調面よりもなによりもメンタルがしっかりしてないと、そこに挑む強さっていうのが弱まってしまうので、重要性としては最も高い、心技体では1番重要なのかなと私の中では考えています。

辻先生) なるほどなるほど。競泳をやろうとする子供にこういうメンタル必要だよと言うとしたら、どんな言葉で伝えますか?

竹村さん) 私は、楽しんでいいんだよって言います。

辻先生) あー。そういうことね。

竹村さん) はい。結果がダメだったらどうとか、親に怒られるとか先生に怒られるとか、自分が泳ぎたくて泳いでるんだし、自分の練習頑張った結果が出るだけだから、そこにとらわれるんじゃなくて、今一瞬一瞬を楽しむことが大事だと言いたいです。

辻先生) なるほど。良いですね。じゃあご自身が楽しめずに結果にとらわれすぎて、うまくいかなかった事例、こういうメンタルの必要性に改めて気付かされた事例は何でしょうか?

竹村さん) 4年前のリオのオリンピックの選考会が、1番とらわれて苦しくて、でも、結果が欲しくてトライしたんですけど、もう1週間前から苦しくて苦しくて、夢にまで出てきて。

辻先生) 苦しそう、かわいそう。

竹村さん) 本当に24時間ずっと考えていて、レースのためを思うと、リラックスしたりとか、自然体で自分の力を出せば良いと今なら思うんですけど、その時はオリンピックにどうしても行きたくて、こうしなきゃいけない、ああしなきゃいけない、こう考えなければいけない、リラックスしなければいけない、そういう負のスパイラルの中にいたまま試合会場に行って、調子も最悪で、最後の最後まで調整をかけて、もう後やるしかない、もう寝れなくても、食べたら吐こうが、行くしかないって予選準決勝まで1位できたんですけど決勝で、3日寝てないですし、ご飯も食べれてないですし、ただみんなの期待がのしかかって、プレッシャーになって、当時27歳だったので、自分の中でラストチャンスだと思い込んで、いざ、レースをしてみると、気持ちが落ち着いてないので、フローの状態ではなくて……。

辻先生) うん、そうだね

竹村さん)ラストの5メートルでさされて、2番になりました。

辻先生) 2番だったんだ、

竹村さん)そうなんです。その時の全力はもちろん出したんですけど、タラレバで言うなら、やっぱりこう自分がやることを楽しくできていたら、もしかしたら結果は変わってきたかもしれないなぁて思います。

辻先生) 悔しい結果ですが、そこで心の大事さをますます気づけて、そのおかげでdispoのメンバーにこうなってるからね。

竹村さん) そうです、はい。

辻先生) よかったとしよう。

竹村さん) はい。

辻先生) 竹村さんにとって、教育、まだ自分の子供はまだいらっしゃらないんだけど、世の中とか、スイミングスクールの子供たちの育成とかもご覧になっていて、教育っていう事に関しての今の社会課題というか、スポーツ界の教育の課題でも良いですし、思ってること、感じられてることを伺ってるんですけど、どうですか?

竹村さん) 学校の教育からまずお話ししたいと思うんですけど、私が受けてきた教育って、どっちかというと型にはめる教育が多かったんです。自分の気持ちがどうというお話じゃなくて、いかに目の前の課題をみんなで早くやるみたいなことが多かったと思うんです。その中で、協調性とかは付くのかなって思うんですけど、例えば自分が競技をすることに関して、自主性とか、アプローチの仕方も大事だと思うんですけど、気持ちの持ち方、考え方が1番大事なのかなと、すごく水泳を通して感じているので、今の教育方針だと子供が自主性とかを感じにくいのかなと。プラス小さい時から、ご機嫌の価値、何でそれが大切なのか、何でご機嫌を守ることが1番パフォーマンスアップに繋がるのかというところの意志づけですよね。そこができれば、自分でいざ社会に出た時に、何がしたいのか、どういうことをどういう気持ちでやりたいのかていうのが、子供たちもできるようになれば良いなぁと思ってます。

辻先生) うーん。そうですね。

竹村さん) スイミングクラブは、基本的に合格ラインが決まっていて、そこを目指して、選手に入ると、次はゴールタイムが決まっていたりとか目標タイムが決まっていたりとか、目標を決めるには、決めやすいんですけど、何でその目標を達成したいとか、非認知的に考える能力はすごく薄いのかなって。自分自身が経験して感じたことなので、そこをもっとより良く、非認知能を鍛えることができれば、自分自身を高めて自分を見つめて成熟できるようになると思うので、競技性が上がったり、その中で切磋琢磨して、競技力も上がっていけるんじゃないかなって考えます。

辻先生) なるほど。ジュニアの教育、水泳を通した教育の中で、どんな感じとか知ってることはあるんですか?

竹村さん) ジュニアの時に、オーストラリアに行かせていただいた時は、やっぱりこうしなきゃいけないという言葉付けよりも、私たちが今持ってるものを大事にしてくれて、今持ってるものを出すことに全力を注ぐような声がけをしてもらったことがすごくあって。で、大人になってからは、アメリカと韓国の水泳の方に、コミュニケーション取る機会があったんですけど、アメリカのほうではすごくメンタルを大事にしていて、試合の時の声がけで私は落ち込んでることが多かったので、助けられたことが多かったですね。韓国も、自分たちがいかに素晴らしいかていうところの声がけをよくしていたなぁていう印象があります。

辻先生) なるほど。僕が知ってる幸ちゃんは、いつも笑顔ですけど、リオの前後とかその前はいつも笑顔の幸ちゃんでなかったんですか?

竹村さん) そうですね。水泳のことを考えると、試合前はナーバスになるとか、先輩方に幸は試合前になったら顔が変わると言われて、でも自分の中だと全然わからなくて、そこに関してまた悩むという。

辻先生) あー、わからないからまたね。

竹村さん) そうなんですよ。何でだろうって。強がって笑顔にするんですけど、それはただ強がってるだけなので、全然フローじゃなくて。

辻先生) そうだよなぁ。

竹村さん) 本当に自分が自分じゃなかったですし、今でこそ楽しみたいっていう価値とか、私のテーマが見えてるんですけど、その時は、楽しいって何?みたいな、見失ってる時間が多かったですね。

辻先生) 実際にそういうことを教わる機会もなかったわけだからな。

竹村さん) そうです。先生のおかげで。

辻先生) そうだよな。これは認知の暴走てことがやっとわかったわけだよね。

竹村さん) 本当にトリガーになってるっていうことも全然わからなかったですし。

辻先生) 良い話をありがとうございます。今の竹村さんが語るとしたら、ご機嫌っていうのをどのように理解して、どのようにとらえられてますか?

竹村さん) 私ご機嫌っていうところは、戻ってくる場所だと思っていて。例えば、感情が暴走したりとか、悲しい気持ちになったりとかした時に戻ってくる場所というか、目安になる場所。

辻先生) 良いですね、それは。それは、僕の話を聞いていくうちにそのような位置付けになるようになったの?最初にメントレ聞いて、フローとかご機嫌とか、ご機嫌の価値書き出せよて言われて、質っていうのがあるぞと言われて、最初のご機嫌の印象から立ち位置は変わったんですか?

竹村さん) 変わりました。先生にも注意というか、言ったんですけど、ご機嫌にならなきゃいけないて

辻先生) ご機嫌の結果エントリーね。

竹村さん) はい。結果エントリーをしてた時に、先生からそれは結果エントリーだから、ご機嫌じゃないよていうところに、ハッとした自分がいて。こんなにも自分は結果を無意識に求めてたんだとハッとした時に、ご機嫌の価値を書き出した時に、なんで感情がそこに動いていくんだろうって考えると、あ、自分の戻ってくる場所なんだなって理解して、考え方になり、変わっていきました。

辻先生) えー。良い話ですねそれは。素晴らしいな。

竹村さん) うれしいな。

辻先生) 竹村さんがご機嫌を自分の居場所に居させるために、どんなことを意識されてますか?

竹村さん) メントレでもトレーニングしてきたことの1つなんですけど、ご機嫌の価値を考える。私のご機嫌の価値は、楽しい、嬉しい、で笑ってる自分をイメージするのが1つのくくりで、あとは、人に対して許せるとか、人の幸せを喜べるとか、人に感謝するというところが2つ目で、もう1つは自然体でいられると、人は人と接する時にすごく楽しい時間になれる。その時って情報量がすごく増えたり、そういうところをイメージして今は生活するようにしています。

辻先生) なるほどなるほど。わかりました。今言っていただいた感じで、逆にあえて行動を取ってご機嫌にするみたいなものを、何か持ってたりするんですか?例えば甘いもの食べるとか。

竹村さん) ネイルが好きなのでネイルに行くと、ちょっと気分が上がったり、それはもちろんあるんですけど、あとはお笑いを見るとか、あまりルーティン化はしてないんですけど。

辻先生) なるほど良いですね。どれくらいの頻度で行くんですか?

竹村さん) 月1です。

辻先生) へー、わかりました。このdispoの活動に対しての印象というか、思いと言いますか、それはどのように思われているんでしょうか?

竹村さん) 私が初めてdispoの活動を見たのは、寝起きのTwitterだったんです。華英さんのTwitterから見たんですけど。

辻先生) あー、華英ちゃんが先輩だからな。

竹村さん) はい、そうなんです、大先輩です。で、その時の衝撃というか、早く出会いたかったって思ったんです。悩んでた時期がすごく長かったので。で、辻先生と出会えて、こういうお話をいただけて、すごく光栄なんですけど、すごく緊張する自分もいて。自分が早く出会いたかったていうところに入れたことと、自分が何ができるんだろうていうことと、みなさんがどういう感じでされているんだろうていうところがまだみなさんとお話ししてないので、緊張するんですけど、たぶんみなさんが思ってるところと私が思ってるところってそんなに違わないと思うんです。なので、皆さんのお力を借りたり、自分が経験したことをちゃんと言語化できて、何か困ってる子供とか、何か先に進めない子たちの少しでも力になれればなと、勉強していきたいなと思っております。

辻先生) みんなこういうこと大事にしてる、結果を出してる人たちだけど、なんて言うかな。おもろい人たちなんですよ。

竹村さん) ほんとですか。楽しみです。

辻先生) 要するにあんまりとらわれてないから、

竹村さん) 自由ですね。

辻先生) すごく自由なんですよね。どんなビジョンを今持ってるのか決定じゃなくて良いので、どんなことを考えてビジョンを持たれてるのか最後に伺いたいと思います。どうですか?

竹村さん) はい。私は、水泳人生で結果が出まくった選手じゃないと思うんです。どちらかというと、失敗して失敗して、工夫して悩んで悩んでやってきた人生なんですけど、私の引退したときの感想ってすごく幸せだったんです。皆さんに支えられて。で、この経験ができたのって私しかいないので、私しかできなかった経験を次、頑張ってる子たちに何が少しでもプラスになって、自分の目的を、果たせるような子たちが1人でも増えればなてそういう活動をこれからしていきたいなと思っています。

辻先生) おー。素晴らしいね。特に水泳の子供たちだよね。

竹村さん) そうですね。私はやっぱり水泳で、ここまで経験させてもらっているので、まずは水泳からできることをやっていきたいなて思ってます。

辻先生) 良いですね。何か自分の中に思っている、まだ漠然としているかもしれないですけど、こんなことを具体的にやっていきたいなってことはあるんですか?

竹村さん).そうですね。すごく大勢の人たちに向けてというよりも、初めは個々にやっていけたらなて思うんですけど。なぜかと言うと、大きい範囲になってしまうと、ちみんながみんなが同じ方向向いてたりするとは限らない。

辻先生) そうだね。

竹村さん) なので、個人に寄り添ってそういう悩みとか道筋を立てれるようになれたらなて思います。

辻先生) それは具体的に、小学生中学生高校生大人を含めて何人か、思い浮かんだりする人もいるんでしょうか?

竹村さん) 今所属しているスイミングスクールの子たちでも悩んでることがたくさんいたり、直近で後輩たちの悩み相談とかもよく聞くので、そういう子たちに、いま自分たちがどういうことをしているのかとか、どういう気持ちで取り組むのが自分のベストパフォーマンスができるんだよていうところを発信みたいなところは始めたいなと思います。

辻先生) なるほど。良い話をありがとうございます。今日はこれで終了でございます。

竹村さん) ありがとうございます。