本橋菜子 (モトハシ ナコ)

バスケットボール

プロフィール

1993年10月10日生まれ 埼玉県出身
8歳からバスケットボールを始め、明星学園高校でインターハイ3位。その後、早稲田大学に進学し、大学3年次にインカレ優勝、ベスト5、アシスト王を獲得。大学卒業後、東京羽田ヴィッキーズに入団(現在5年目)。2018年に社員アスリートとしてANAエアポートサービス株式会社に入社。2018年日本代表に初選出され、その年のワールドカップに出場(9位)。2019年アジアカップ出場(優勝、ベスト5、MVP受賞)。

<好きな食べ物>

1.桃

2.柿の種

3.和菓子

<ご機嫌の価値>

1.優しさの連鎖が生まれる

2.心が晴れやかで幸せな気持ちになる

3.小さなことにも感謝の気持ちをもてる

<関連情報>

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インタビュー

辻先生)今日はバスケットボールの本橋菜子さん。バスケの魅力を語ってもらいたいなって思うんですけど、バスケのどういうところが素晴らしくてはまっちゃったわけ?

 

本橋さん)えー難しいなぁ。

 

辻先生)これは難しいんだよ。言語化するのは難しい。

 

本橋さん)小学校2年生の頃から始めたんです。姉が始めたのをきっかけに一緒にやるようになって。一緒にお姉ちゃんとボールを追いかけるのとか、ボールをつないでリンクにシュートボールを持っていくっていうのがただただ楽しかったっていうのがきっかけなんですけど。いろいろ経験していく中でオフェンスもディフェンスも、もちろん最後は個々の1対1のスキルとかそういったところがメインにはなるんですけど、個の力だけじゃなくて、いろんな綿密な作戦が成り立った中でプレーが成功した時とかはすごい快感があります。

 

辻先生)インターハイは勝ってるの。

 

本橋さん)インターハイは3位になりました。

 

辻先生)なるほど。みんなでつないでゴールが決まった喜びは、ラグビーとかサッカーやアイスホッケーやバレーボールのやつもみんな言うんだ。

 

本橋さん)そうですよね。チームスポーツは確かに。バスケットはたくさん点が入って攻守の切り替えが本当に早いところはすごい。私あんまり他のスポーツとかサッカーとか野球とか見ても、素人目線で点数が入らないからちょっとつまらないなみたいな感じで。

 

辻先生)わかる。点数入らないもんね。

 

本橋さん)そうなんですよね。

 

辻先生)あのハットトリックで喜んでるけど1回スリー決めたら3点入るぞこっちはとか思ってね。

 

本橋さん)そこまでにいくのになかなかもどかしいなっていうのは感じることが。やってる人にとっては失礼かもしれないんですけど。

 

辻先生)僕はそれこそ射撃からアーチェリーから全く動かないスポーツから、ラグビーとかアイスホッケーとか球技もそうだけど、個人スポーツもいろいろ携わっているけど。見てるとだんだん面白さはわかってくるよね。えっとミニバスって言ってたけど小2だったっけ。

 

本橋さん)はい。小学二年生。

 

辻先生)どんな子供だったの。菜子ちゃんていう女の子は。

 

本橋さん)意外と甘えん坊でした。末っ子感が出ていたと思います。

 

辻先生)何人兄弟。

 

本橋さん)三人姉妹で上に姉2人です。

 

辻先生)じゃあお姉ちゃんに負けまいと頑張る感じよりはこうひっついている感じだったの。

 

本橋さん)バスケに関しては、別にひっついたりとかはしなくて私も何か役に立ちたいなあみたいな感じで、一緒に頑張ろうと思ってやっていました。

 

辻先生)ああなるほど。

 

本橋さん)でもちょっと甘えている部分はあるのかなって思ってました。

 

辻先生)ご両親はどんなふうに菜子ちゃんとか3人姉妹に接していたんですか。

 

本橋さん)好きなことを好きなだけやらしてくれていましたね。でも小学生の頃は結構習い事が多かったんですけど、その中で選択肢を作ってくれてやりたいことをできればいいねって言って、いろいろやらせてくれてたんだと思います。結局バスケ1本になったんですけど。

 

辻先生)良い話だな。バスケについてはご両親は知らないの。

 

本橋さん)母はちょっとだけやってたみたいです。中学高校の部活動みたいな感じなんですけど。

 

辻先生)その3人姉妹、菜子ちゃんにもああしろこうしろはほとんどなく?バスケでも。

 

本橋さん)あ、全然なかったですね。ただ、あの気持ちの弱いプレーとかは本当に大っ嫌いだったので。

 

辻先生)おー。

 

本橋さん)そういうのはちょっと、もっと強くいけばいいのにみたいなのはありました。

 

辻先生)おおいいね。今の話にもつながってくるけど、バスケにおけるメンタリティー、バスケっていうプレー、スポーツをやるにおいてどんなメンタルが必要だとあなたは思いますか。

 

本橋さん)私自身は自信を持つようにしています。弱気な気持ちになっちゃったら何もかもこううまくいかないし、1本ミスしたらまた余計やばいってなっちゃうけど、自信を持ってプレーできている時は、1つ悪いことが起きても、大丈夫だ次やろうってそこでとらわれずに淡々とできるんです。だから自信とはまたちょっと違うのかもしれないんですけど。

 

辻先生)ちょっと違う感じもあるね。

 

本橋さん)なんて言うんだろう。

 

辻先生)バスケは流れが早いし、切り替え力、英語で言うとレジリエンスみたいなこの力はものすごく必要で、それを引きずっちゃうと無駄なファールしたり、やるべきことができていなかったり、また抜かれて慌ててリバウンドいって、それでファールしちゃったりしちゃうからね。なので切り替え力、根底には信じてやっている事はベースとしては大事だよね基本は。

 

本橋さん)試合前は自分だしできる、楽しもうって気持ちではいるんですけど、試合に入っちゃうとそこまで考えてないかもしれないです。うまく行っているときは。

 

辻先生)そうだよね。なんか自然にまかしてやってる感じだよね。それがうまくいかなくなると、頭でこねちゃってああでもないこうでもない考えるから余計に体もガチガチになってきてプレーガチガチになるっていうことがよくあるんだなぁ。

 

本橋さん)はい。

 

辻先生)メンタルが全然うまくいかずに失敗してしまった例はありますか。

 

本橋さん)割と学生の頃は自分のその1本のミスが絶対に許されないみたいな、この1個のにとらわれすぎてて常に気を張っていた状態だったので、結構苦しかったですね。

 

辻先生)高校大学どっち。

 

本橋さん)大学の方が強かったんですけど、高校も大学も中学も学生時代はそんな感じでした。

 

辻先生)そんな感じだったんだ。いま社会人になってからはどうなの。

 

本橋さん)社会人になって久々に、バスケ楽しいかもってようやくちょっと思うようになってきました。

 

辻先生)ジャパンは。

 

本橋さん)ジャパンもそのきっかけの一つですね。

 

辻先生)ジャパンのバスケは楽しいですか。

 

本橋さん)楽しいです。すごく。

 

辻先生)いいですね。トムフォーガスさんはどんな監督ですか。

 

本橋さん)すごく細かくて、すごく厳しい人です。

 

辻先生)おお。でも楽しいんだろ。

 

本橋さん)楽しいです。本当にすごい細かいところまでこだわるし、こだわりとか怒るみたいなところも、初めての経験だったんで、びっくりしたんですけど。でもそれがあるから1人1人の自分の役割っていうのも決まってて、それがうまく噛み合ったときがすごい。

 

辻先生)なるほど。高校大学の頃と何が違う感じなの。

 

本橋さん)うーん、学生のころは勝利にこだわりすぎていて。

 

辻先生)あーそうか。

 

本橋さん)そこで苦しかった。

 

辻先生)認知が暴走してたってことだな。

 

本橋さん)そうですね。

 

辻先生)今の教育っていうことに関して何か思われていること、感じていること、意見みたいなものありますか。

 

本橋さん)お盆期間で地元で自主練ていうか外で走ったりしてた時にバスケットやっている子供とその親御さんにお会いして、本橋さんですかって声かけていただいて、少しだけ交流が生まれたんですけど。その時に何度かそこで会って、最後に娘が小学生で、中学の進学に迷っているんですって言ってて、それがこう強いところに行くか弱くてもたくさん出てるようなところに行くかどっちがいいんですかねぇみたいな。

 

辻先生)ああよくありがちなね。

 

本橋さん)はい。すごく困って、その時。うまく答えられなかったんですけど。それを私も実際高校とか大学とか進学する時期に、親がこういうところもあるよみたいな選択肢をくれて、自分で実際体験して自分で決めたんですけど。やっぱ親は子供のことだからすごい真剣になるし、いろいろ迷うことはあるんだろうなぁとは思うんです。でもそういうのって自分がどうしたいかっていうのが1番だと思うから、そんなに親御さんが悩まなくてもいいのかなーって思いました。

 

辻先生)そうだね。答えは子供の行きたいところに行けばいいんじゃないですかっていう答えにしたいってことだね。

 

本橋さん)はい。

 

辻先生)そういうことだね。

 

本橋さん)どうするかは自分がしたいようにしたほうがいいんじゃないかな。

 

辻先生)だから子供が判断できるように見せてあげるとか経験させてあげる事はするけど、こっちが選んでこっちがいいよって言える事は無いですよねっていうことが言いたいよね。出身はどこなの君。地元は。

 

本橋さん)埼玉です。

 

辻先生)あ、埼玉か。高校何高校だっけ。

 

本橋さん)東京の明星学園に行きました。

 

辻先生)明星ですね。なるほどわかりました。ご機嫌っていう言葉を聞いてその本橋菜子さんはどのように捉えましたか。

 

本橋さん)私スポーツに置き換えたんですけど、自分もそうだし相手もその場をやりやすくなるなぁっていうのをすごく感じました。ご機嫌で自分がどんなにうまくいかなくてもそこで暗くなるんじゃなくて、おかしいかもしれないんですけど、大丈夫だっていれたら、チームも良い方向に行くし、それにつられて自分も良くなるかもしれないっていつも感じています。

 

辻先生)そうだね。別にご機嫌っていうのはさ、試合中にビール飲んでいえーいっていうのがご機嫌じゃないから、その時ちゃんと心の状態を自分で整えて、やるべきことをやっている感じをご機嫌と呼んでるから。なので自分もいいし、社会に出てもそうだと思うけどやっぱり1人機嫌が悪いのがそこにいると持ってかれちゃうし、無駄な労力使う。みんなそれってその大事さとかその価値ってなかなか分かっていない人もいると思うけど。どうですか周り見てみて。

 

本橋さん)思います。結構自分の機嫌を損ねて他の人に影響するって考えないのかなあって思う時ありました。

 

辻先生)ご機嫌は分のプレーやチームにも大きく影響するっていうことですね。大人として、自分をご機嫌にするためにどんなことを心がけたりしていますか。

 

本橋さん)小さなことに気づいて感謝する気持ちとか、素敵だなって思うことがdispoでご機嫌の会話をするようになって多くなりました。

 

辻先生)いいこと言うね。

 

本橋さん)最近の聞いて欲しいんですけど。家のポストに郵便物がいっぱい溜まっているのがあんまり好きじゃなくて。いらないのになって思うものがすごい多くて、でも毎回とるんですけど。たまたまお散歩中にぱって見たある家の表札ポストのところに、毎日ご苦労様ですっていう一言が書いてあって。うわあすごい、そういうふうに思えたら素敵だなぁって思って。投函する人もそれぞれの立場でその仕事があってやっているから、すごいいいなっていうの思ったのをちょっと共有したくって。

 

辻先生)いい話ありがとう。これオンラインでみんなに共有させてもらいます。それ気づいたんだ。すごい素敵。こっちはこんな入れて迷惑とか思うけど一つ一つ歩いていれている人もいるからなあ。そう思うとなんかちょっとご機嫌なるんだよね。まだ何回もみんなとは話せてないと思うんだけど、dispoのアスリートたちの印象はどんな感じですか。

 

本橋さん)皆さんすごい優しい。どんな意見にもうなずいてそうだよねって共感してくれるし、自分の意見を言語化できて、それを持っている人が多いなぁって。私あんまり思っていることをうまく伝えられないんですけど、それをちゃんと言葉にできて伝えることができてすごいなって思います。

 

辻先生)なるほど。こういうのやっているとだんだんできるようになるから大丈夫。dispoの活動そのものに対してどんな思いがありますか。

 

本橋さん)今までほんとにバスケットしかしてこなくて、こういった活動をするのも初めてなんですけど。それこそ今ここで集まっている人たちのように自分の意見をちゃんと言えるようになりたいし、自分のバスケットだけじゃなくて広い視点を持って社会に関わりを持てたらいいなっていうのは前から思っていたので、ほんとに楽しみにしています。

 

辻先生)ありがとうございます。機嫌の良いことの価値みたいなものはさっきちょっと聞いたけど、もっと広く機嫌が悪いより機嫌が良いと菜子ちゃん個人としてはどんな価値を持っていますか。ご機嫌の価値。

 

本橋さん)毎日が幸せになります。

 

辻先生)毎日が幸せになるよね。あとは。

 

本橋さん)あとは気分よくその日一日が終われてぐっすり寝れます。

 

辻先生)ぐっすり眠れるね。あともう一個。

 

本橋さん)うーん、なんだろう。笑顔が多くなります。

 

辻先生)あーそうだね。1番最初に幸せになるって言ったけどさあ、幸せになるとかちょっと照れくさい言葉だし、こっぱずかしい感じがあるじゃん。だけどそういう機嫌が良いと幸せになるわってこう一言目にいれている、そういう話ができる人っている。

 

本橋さん)あっでも1人2人はちょっと思い浮かびました。友達でなんかほんとに幸せだねっていい合える友達。そこまで大勢はいないです。

 

辻先生)それはバスケ関係。

 

本橋さん)バスケ関係です。昔の同期ですね。

 

辻先生)それは早稲田。高校。

 

本橋さん)えっとプロです。羽田で。

 

辻先生)そういう友達大事にしたほうがいいよね。だけどまだそれに気づけてない人たちがいるから着実に僕たちのこの力で、特に子供たちに伝えていきたいのでよろしくお願いしますね。

 

本橋さん)よろしくお願いします。

 

辻先生)まだ若いから当然アスリート続くと思うけど、今どんなことにビジョンを持って取り組んでいますか。

 

本橋さん)子供たちにそういうご機嫌の価値とか、大人たちにも伝えるっていうことにもつながると思うんですけど。今回この怪我を負ったことによって、東京オリンピックにはまだギリギリだからそこに間に合わせたいっていう思いも、オリンピックに間に合うかどうかとかそういう結果じゃなくて、そこに挑戦したいっていうのをいろんな人に見てほしいなっていうのを思っていて。今回の怪我でたくさんの人が応援してくれて、それはほんとにありがたいなと思ったんですけど、その自分のそこまでの過程を、自分のその挑戦をいろんな人に見てもらって何か感じてもらえたら嬉しいなっていうのは思っています。

 

辻先生)このプロセスをいつも以上に発信していこうとは思っているんですか。SNSとか何か思ったことをそれこそYouTubeでつぶやくとか、何か考えたりしているの。

 

本橋さん)YouTubeとかは考えてないんですけどTwitterとインスタとか自分がやっているSNSで、そういうのはちょっと苦手なんですけど何かやれたらいいなっていうふうに思っています。

 

辻先生)ああそうだね。ただのリハビリストーリーだけだとちょっと普通で面白くないからね。なにかもう一個あるといいんだよなと思うんだよね。ということで今日は終わりです。ありがとうございます。

 

本橋さん)ありがとうございました。

 

辻先生)機嫌良くね。