北原亘(キタハラ ワタル)

フットサル

プロフィール

5歳からサッカーを始め、高校1・2年時にはインターハイ出場。18歳でフットサルと出会い、その魅力に取り憑かれる。大学卒業後一旦大手ビールメーカーに就職するも、23歳の時、日本初のプロフットサルチーム立ち上げメンバーとして声が掛かり、プロ選手へ転向。以後10年間名古屋オーシャンズに所属。日本代表としてはW杯に2度出場。キャプテンも任される。2016年に現役を引退し、現在は【スポーツ×教育】を追求している。

<好きな食べ物>

1.お寿司

2.ラーメン

3.サラダ

<ご機嫌の価値>

1.自分が笑顔になる

2.周りが笑顔になる

3.挑戦意欲が湧いてくる

<関連情報>

Twitter

Facebook

Instagram

インタビュー

辻先生)今日はよろしくお願いします。

北原さん)お願いします。こちらこそ。

辻先生)1個目の質問。フットサルの魅力は一体何なんでしょうか解説もしてるしプレイヤーもやってるんで、両方を語れると思うので、改めてこの2つの視点で再び魅力をちょっと語ってもらえますか。

北原さん)やってる方の魅力として私はよく言うのが完全に認知的な話なんですけど、超高速でPDCAサイクルを回せる競技と定義はさせてもらってます。

辻先生)でもバスケもやってる間PDCAサイクル回している気はするんですよ。アスリートって学習していくから。例えば大井くんがやってるアーチェリーもやっぱりPDCAサイクル回しながら、10点当てるはずが9点になったのを振り返りつつ、でも次10点当てるためにどうしたら良いのかを自分の中で高速回転で回しながらやってる。スポーツってみんなPDCAサイクル回してるんじゃないか。

北原さん)それで言うとこれが正しいかどうかわからないんですけど、フットボールの定義で言うと、ボールを足で扱うと、脳から1番遠い足でボールを扱うのでミスが例えばバスケットボールで手でボールを扱うとかよりも起こりやすいと。

辻先生)わかるよ。そうだよな。

北原さん)ってなった際にそのミスが起こりながらも相手のゴール、勝利を目指すためにまずピッチで常に変化対応を求められるという所と、バスケとサッカーと大きく違うのは、あ合開始のホイッスルが鳴った瞬間からハーフタイムまでは、監督の介入がなされずに、ピッチの中で自分たちで解決しなければいけないけども、バスケと同じ様にベンチに一回交代で戻ることができて、また俯瞰でピッチの中で起きた事象を捉えてまたプランをたてなおして、再現を求めてまたピッチの中に戻れるという。

辻先生)あああちょっと違うね。サッカーをやってた時もあるんですか。

北原さん)あります。

辻先生)サッカーに比べると俯瞰してベンチに戻るという作業が明らかにPDCAサイクルを回して、戦略的になりやすい、そうなることが必要だと言えますか。

北原さん)思考を止めることがベンチでできるので、プレーの連続をピッチの中で体感するのではなくて、一回俯瞰で見ることが出来やすいのはベンチかなと思っています。

辻先生)なるほど。

北原さん)振り返りですね。

辻先生)それって、例えばちょっと似ているので言うと、アイスホッケーも若干セットで変わる感じがあって。

北原さん)そうですね。

辻先生)キーパーがいて5人だよね。アイスホッケーと一緒だけど、例えば北原くん1人だけが変わって自分の個人PDCAサイクル回して、己はこうしようという発想なのか、5人セットで変わるもしくはアイスホッケーの3人のアタックが3人で、代わりに2人は変わるから2人で話してPDCAサイクル回すのか。己の中だけなのかっていうのはどうでしょう。

北原さん)両側面あるかなと思っていまして。フットサルの特徴で言うとセット交代と1人交代があるのでセット交代の時は大抵がファーストセット・セカンドセットっていう表現をされて、戦略戦術も違ったりするんですよ。

辻先生)なるほどね。

北原さん)プレースタイルが変わったりするので、そういう場合はセット間でPDCAサイクルを回しますし、1人交代の時は割と1人で回すっていうこともありますし。

辻先生)フットサルの競技特性上あのスペースで5人だとするとオフェンスディフェンスっていう感覚は、ポジション上はあまりないんですか。

北原さん)概念としてはありますけど、一旦試合が始まってしまいますと流動的に4人のフィールドプレーヤーが動くので、ディフェンスの選手が攻撃的な選手になるケースもありますし、ただプレーがこう途切れると定位置に戻るというような。

辻先生)なるほどわかった。じゃあ見る側の楽しみ方はどんな感じですか。

北原さん)見るもそうですし初心者の方がやるもそうなんですけど。初心者の方が、ボールをサッカーよりも多く触れる。なので成功体験みたいのは積みやすい。サッカーよりもコートが狭い分ゴールをできるチャンスはサッカーより多いので、その不確実性の高い足でゴールを取る快感っていうのは得やすいのかなと思います。

辻先生)なるほど。ラグビーが全然ラグビー関係者じゃない、にわかファンが増えたわけじゃないですか。それはある意味ぶつかるもあるし走るもあるし投げるもあるし蹴るもあるし、一般の方々がラグビーなんか全然わからないし、ノックオンとかノットリリースアボールとかもよくわかっていないけど、そこを楽しめてにわかファンが日本中に増えたじゃないですか。フットサルがそうなるかどうかわからないですけど、もしそうなるとしたときに北原くんとしてはやっぱりフットサルとかサッカーに関係ない人に何をこう見て欲しい感じ?そのスポーツに縁遠い女子とかに。

北原さん)女子だと、難しいんですけど派手なプレーがやはりサッカーよりも多くて、1対1の局面が非常に多い。それだけトリッキーなプレーがでやすいスポーツなのでライトにかっこいいと思えるシーンは多いかなと思う所と、後はまああのバスケに比べたら点は入らないんですけども、あのサッカーでいうペナルティーエリアの攻防をずっとやってるような感じなので。ゴール前の緊張感みたいなのはそれこそカウンター、チャンスだと思ってもそれがピンチに変わるのが約3秒で相手ゴールまで行っちゃうっていうこともあるので。

辻先生)そうか。最近のサッカーって比較的セットプレーからの得点っていうのがすごく多くなってきているように思うけど、セットプレーからの得点っていうのはかなり有意義なんですか。

北原さん)多いですね。カウンターとセットプレーから7割位はやはりサッカーと同じ位の数値で決まりますね。

辻先生)ああそうなのね。Fリーグはリーグ戦だから、そ同点になっても同点で終わるの。

北原さん)あ、同点でおわります。

辻先生)じゃぁ天皇杯みたいなものもあるんですか。

北原さん)全日本選手権っていうものがあります。

辻先生)全日本選手権の場合はこう勝ち抜かないといけないから、引き分け延長引き分けだったらPKがあるんですか。

北原さん)PKありますね。

辻先生)なるほど。PKの経験はありますか。

北原さん)ありますあります。

辻先生)そうなんだ。サッカーに比べると枠が小さいからキーパー有利ですか。北原さんのゴールの大きさがハンドボールのゴールの大きさと同じで。キッカーの位置が約6メートルのところから蹴るんですけど。キーパーはゴールを3分割して、真ん中右左で山をはって、手を広げた状態でジャンプをして移動するんですね。

辻先生)ああ、サイドステップ的な。

北原さん)サイドステップってよりもジャンプです。立ったままジャンプです。

もう顔面に当たってもいいという覚悟で大柄の選手がジャンプしてくるので、たいていはフットサルの場合だとセオリーは上をねらえって言われるんですけど、大柄のキーパーには当たっちゃうケースが多いですね。

辻先生)そういうことかわかったわかった。やっぱ女子を呼び込むんだったら今のじゃ弱いなぁバスケのほうにくるなぁ。

北原さん)おっしゃる通りです。なので演出とか強体験みたいなところに付随してイケメン選手がいるとか、そういったフックがない限り結構難しいなっていう。プレーだけで見せるのはやはり他の競技に対しても劣っている部分が多いかなと思います。

辻先生)女子のフットサルは、皇后杯まであるんですか。

北原さん)あそうですね。皇后杯というか、全日本選手権という名前であります。

辻先生)全日本選手権。企業様ですか?クラブや大学?

北原さん)大学チームもあります。企業チームは無いですね。クラブチームが多いですね。

辻先生)当然プロじゃないから、Fリーグの女子版FWリーグでもないんですよね。

北原さん)ああ、えっとWFリーグ。

辻先生)似てた。WFリーグがあるんだね。

北原さん)ただプロチームが1チームもないっていう状態ですね。

辻先生)ちなみにどこが強いんですか。

北原さん)今でいうと関西のチームの方が強いですかね。

辻先生)あ、そうなんだ。そのそれは男女ともにそのフットサルは世界との距離感はどうなんですか。

北原さん)一応FIFAの世界ランキングみたいのは無いんです、フットサルの場合だと。日本代表は大体10位とかに位置していて。アジアの中だと前回大会ワールドカップの出場権逃しましたけど、それまではイランと同格でイランがこないだのワールドカップで世界3位に入ったので。

辻先生)おおすごい。

北原さん)女子も1位2位をそのイランと争う位のレベルですね。

辻先生)世界で1番はどこですか男女ともに。

北原さん)前回のワールドカップで覇権が変わったんですが、今でもランキング1位には大体ブラジルスペイン。

辻先生)おおおなるほど、サッカーと一緒ですね。

北原さん)そうですね。はい。

辻先生)フットサルだいぶわかった気がしていますけど。北原くんの解説付きで見に行きたいですね。お願いします。小さい頃はサッカーやってたんですよね。子供のころ体格が小さいっていう話は何回か聞いたけど、体格じゃなくてどんな少年だったの。

北原さん)本当に小さい頃は内気で人前で喋るのも恥ずかしくて嫌で、自己表現がそんなに強い子ではなかったですね。

辻先生)スポーツはどこで触れたんだっけ。小学生だっけ。

北原さん)幼稚園のころから始まりました。

辻先生)それはなんでだったの。

北原さん)もう覚えてないんですが、親に聞いたところ近所の公園で仲のいいお兄さんたちがサッカーやってて。でやりたいって言って始めたみたいですけど。

辻先生)おおそうか。ご両親はスポーツの人じゃないの。

北原さん)両親は結婚のきっかけがテニスで知り合ったっていう。テニスが好きな方でした。

辻先生)でもそんな超体育会系の人ではなくテニスを趣味で楽しんでて、そこで出会ったというような感じですね。

北原さん)あ、そうですね。姉もいるんですけど芸術肌で芸術系に進んでいるので、どちらかというとそっちの血筋の方が強いかなと。

辻先生)幼稚園や小学校の頃お父様やお母様は北原くんにどんなふうに接しているご両親だったか思い出になることとか言えますか。

北原さん)父親のエピソードはやはり強くて、前にもお話ししたことあると思うんですけど、小学校2年生の頃の記憶が本当に鮮明に残っていて。結論から言うとなぜやるのかみたいなところを。

辻先生)あーそうだよね、お父さんユニークだなぁ。

北原さん)で少年ジャンプを買いたいと頼んだときになんで買いたいんだっていう質問をされて、友達が買っているからっていう答えをしたら、友達は関係なくてなぜお前が必要なのかちゃんと言ってからそれが納得できるんだったら買いますっていう話をされたのに結構衝撃を受けましたね。

辻先生)衝撃的ですね、それは。それは北原くん的には厳しさとしてうつったんですか、こうどのように映ったと思います。

北原さん)当時のことはほんとに鮮明に覚えているので、なんで友達がやってること自分がやらせてもらえないかよくわからないって感じですね。

辻先生)そうだな、わけわかんないよなぁ。お母さんはどんな感じで北原くんに接していたんですか。

北原さん)高校3年生までは明確な教育ママでした。

辻先生)教育ママ、勉強しなさい的な。

北原さん)そうですね。好きなサッカーやってるんだから勉強もちゃんとしなさいっていう。

辻先生)受験とか学校の勉強とかでもその勉強しなさいっていうだけ?それとも怖さとして残っているの?

北原さん)ああ、かなり厳しかったですね。

辻先生)厳しいんだ。

北原さん)ただ大学行ったら一切言わなくなりましたけど。

辻先生)それもまた素晴らしいなぁ。そうかそうか、スポーツに関しては何も口出すことはなくご両親2人とも。

北原さん)両親とも口を出さなかったですね。結構メンタルが強い人間ではなかったので私が。きつい練習があった後やめたいんだよねっていうことを言うとだったらやめればいいじゃんて。

辻先生)うんそういう感じね。逆に言うとフットサルにはどんなメンタリティが必要なのか、どんな風に思ったり考えたり気づいたりしてきたんでしょうか。

北原さん)いろんな角度からお話しできるかなと思っているんですけど。正直申し上げて高校3年生までは、ごきげんでプレーしようなんてことは一切思ってなくて。

辻先生)うんそうだなあ。

北原さん)ただ周りのメンバー、チームメイトは割とごきげんでプレーすることが重要だよねとか関係性重要だよねっていうタイプのメンバーも多くて。

辻先生)素晴らしい。

北原さん)そこに引っ張られる形で自分もその大切さには気付いてはきてたんですけど、それよりも結果でしょっていう人間だったなって思っています。

辻先生)なるほどね。大学になってどうだったの。

北原さん)大学で自分自身でチーム立ち上げて、一緒にサッカーを頑張ってきたメンバーとチームとして活動していて。マネージャーを男子がやっていて、そのメンバーも一緒にフットサルチームを立ち上げるメンバーになって、そのメンバーが今Fリーグのフウガドールすみだというチームの監督で菅という人間なんですが、その人間がほんとに本質的なご機嫌の価値とかメンタルの重要性みたいなものをずっと説いてきた人間で。この授業とかもなぜこの授業を受けるのかみたいなところにずっと向き合いながらテストの結果じゃねえみたいな、ちょっと変わったやつなんですけど。

辻先生)凄い奴だなぁ彼はそういう意味では。

北原さん)だからそいつの行動は全く理解できてなかった自分が、彼が言っていることってこういう事なんだということを、大学生になって自分と向き合う時間が増えることによって、感じる機会が増えましたね。それがプロでのお話とかにも割とつながってくるんですけど。

辻先生)フットサルという競技から見たときのメンタル、例えば今フットサルをやっているクラブの人とか中高生とかに、そのメンタルの重要性をもし述べるとしたら彼らにどのように伝えてあげますか。

北原さん)そうですね。フィールドプレイヤーの観点で言うと、サッカーに比べて一人当たりのタスクといいますか、責任の容量が大きいのがフットサルだと思っていて。サッカーは10人のフィールドプレイヤーで1人の責任の所在値が10%だとすると、フットサルは25%位のフィールドプレーなので結構お互いに信頼できるかとか、関係性の質みたいなところは非常に重要なスポーツだなって個人的には考えていて。心理的安全性とか辻先生の言葉を借りると自己存在感みたいなところに向き合うためには、やっぱり自分にベクトルを向けて自分が良い状態いいますか、ご機嫌な状態でいることがお互いにとって言いたいことを言える環境になると思うので。

辻先生)確かに少人数だから心理的な安全性っていうのすごく大事なスポーツ。サッカーもそうでしょうけどやっぱり心の揺らぎや捉われているとそこのレベルが落ちるから強くなりにくいよね。

北原さん)あ極端な例で言うとフィールドプレー4人のうち1人めちゃくちゃ嫌いな奴とプレーするとすごいとらわれてプレーの質も落ちるんです。

辻先生)あぁんだよなぁ。ジャパンとかだと個性が強くて、どのチームでも1番2番ってやつが集まってきて、その4人組んだ時にその人間関係性みたいなものをすごく重んじるようなチーム作りっていうのはするんですか、逆にしないんですか。

北原さん)これ仮説でしかないんですけど、フットサルのワールドカップいわゆる世界大会で成績残しているチームって事前合宿がうまくいっていないチームの方が本戦で結果残しているなと思っていて。

辻先生)へええそれはなぜ。

北原さん)本戦で力出せなかった成績残せなかったチームほど意外といい選手揃ってたりするんですね。自分のフットサルを見ても思うのが事前の準備がうまくいく、能力が高い選手が多いとチームが逆境に立たされた時のような話し合いが本番でしか行われなくなっちゃって、そっから歯車戻せなくなってしまう。ただ事前の合宿うまくいかないといやがおうでも話さざるを得なくなるので、そこでほんとに自分たちこの大会何したいんだっけとか、何のために自分たちいるんだっけっていうの結構みんなが言いあったりするんですね。

辻先生)そうだなぁそれはいい話だね。特にやっぱり4人だから距離感が1人のタスクが多いし距離感が近いしっていうことで言うと、認知的にPDCAサイクルを回しながら、うまくいかないことの社会の中で心理的安全性を作りながらコミュ二ケーションの質を上げるスポーツですっていうとすごく教育的価値の高いように思いますね。そうやって改めて言うとすごくいいねぇ。そのバイブレイン教育的にもね。

北原さん)整理していただいて確かにそうだと思います。

辻先生)北原くんが言っているスポーツ教育っていうこと、改めて言うとどういう事だっけ。

北原さん)私がプロになった時から感じたのが、多くの方はスポーツ教育だよねというお話をされていて。それがどういった観点でお話しされている方が多いのかなと思った時に、礼儀作法ですとかスポーツマンシップみたいな、すごく大切なことなんですけど外の世界に置き換えてもこれは同じことが言える。さらに言うとラグビーやサッカー、バスケ、フットサルいろんな競技があるけれどもひとくくりで、スポーツ教育みたいなことをおっしゃられる方が多いことに、すごく違和感を感じていて。学校教育で算数があって国語があって教育的価値変わっているにもかかわらず、なんでスポーツはひとくくりになっているんだっていうことをすごく考えてました。それぞれのスポーツによって得られる教育的価値違うよねっていうところからスポーツ教育ではなくてスポーツ競技×教育みたいなイメージですね。

辻先生)様々な競技を通して、様々な教育的なメッセージと体験体感ができるよっていう事ですね。

北原さん)はい。

辻先生)じゃぁご自身の教育方針的な感覚だったら、子供にはいろんなスポーツをさせたいと思っているの。

北原さん)身体的にも人間性的にもいろんなスポーツをやったほうがいいだろうなと思っています。接触型、非接触型、団体競技、個人競技、いろんなタイプがあると思うので。

辻先生)実際に今子供は何歳と何歳だっけ。

北原さん)上が6歳で、下が3歳ですね。

辻先生)幼稚園と小1か。何かやってるの。

北原さん)え上の子も下の子も水泳と体操やっています。

辻先生)基本だねまずは。だんだんいろんなものをやってくれるといいね、そういう意味ではね。

北原さん)空手やってたりもしたので、あとサッカーやったりとか、いろいろ親しんではいるかなと。

辻先生)なるほど、サッカーボールは早い時から渡してるんですか。

北原さん)母親がいろいろ教育方針を決めているので。

辻先生)そうかそうか。

北原さん)サッカーはあんまり渡してないですね。

辻先生)なるほどね。ちなみにサッカーボールとフットサルボールは一緒なの。

北原さん)違います。

辻先生)あ、違うんだ。もう一個、いま世の中に起こっている教育課題として北原くんが感じている課題感ってありますか。

北原さん)いま文化の時代というか不確実性が高い時代に突入している中で、正解のない時代だと思うんですね。今までの時代はどちらかというと正解が明確化されていて、みんなで大量生産をして同じものをプロダクトして排出すればいい時代だったかもしれないんですけど、この時代になってそれが多様化していてさらに言うと外的要因も含めて不確実性の高い時代になっていると感じています。自分で問いを立てながら、そこに対して仮説を立てて向き合っていかなければいけない時代に突入していくと思うので。そうなった際にまず問いを立てるっていうところが自分にベクトルを当てて自分自身が本当に何したいのかとか、どういうとこを目指したいのかというところがすごい重要で。土台のところには囚われず、やるべきことを質高くやるっていうことが全体的に必要な世の中になってくるんだろうなっていうのすごく感じますね。

辻先生)土台だよね。本当にそういう時代だよね。ごきげんっていう言葉そのものは北原くんはどんな捉え方をされていますか。

北原さん)勇気・元気・感動みたいなところがご機嫌だと思っていて。人々が笑顔になる1つの起点。感謝みたいな気持ちも入ると思うんですけど。

辻先生)そういうのに包まれている感覚が1つのご機嫌という表現だなっていう感じだね。北原くんが自分のご機嫌を維持するために、思考でもいいし行動でもいいし、モノでもいいんですけど、日常生活や仕事も含めて何かあるんですか。

北原さん)今なかなかできないんですけどやっぱりお酒の場みたいなところですね。お酒も好きなんですけど、お酒以上にやっぱり媒体を通じてみんながフランクに生産性のない会話対話をしている時間っていうのは良い時間だなって。それが決してマイナスのグチはなくて。だから本当に楽しい会話ができる環境のお酒の席が好きですね。

辻先生)なるほどそうだなぁ。オンラインサロンもそういうことができる時が欲しいね。dispoのアスリートの仲間たちの印象っていうのはどのように思いますか。

北原さん)まず何よりみんながオンラインで集まったとしても楽しそうにしているなっていうのは、すごく印象的で。今ここを楽しむっていう気持ちがほんとに強い方が多いですし。あと驚いたのがあのアスリートの方はトップアスリートであればあるほど結構周りの関係性にバイアスかかったりですとか。こう例えばフランクに話かけたとしても拒絶される方って多いようなイメージがあるんですけど、皆さんいったん受け止める力強いなってすごく感じましたね。

辻先生)それこそ心理的安全性ていうか、みんなすごいのにその壁があんまりないよね。

北原さん)本当に人間できているなという方が多いですね。

辻先生)懐深いよねみんなね。オンラインサロン、dispoのこの2つの軸とした活動に関して、どんな思いで活動してくれてる。

北原さん)ごきげん授業に関してはこのdispoの活動の中の根幹だというふうに思っています。まさに子供たちがこれからの社会でより豊かな人生を送るためには、ご機嫌に本当に自分自身が楽しく、笑顔で感謝の気持ちを持って一生懸命やっていくっていうことが重要なので。そういったものが全国各地の認知に溢れているこの時代だからこそ伝えていきたいなっていうふうに思っているのと。それを実現するためにもただ子供たちに委ねるのではなくて、大人たちが土台作りをしっかりしていかなくてはいけないと思うので、その土台はこのオンラインサロンのメンバーとともに、一緒に作っていければ楽しく、みんなでごきげんの世界を作れるかなというふうに思っています。

辻先生)ごきげんの世界欲しいねほんとに。北原くん自身いろんな仕事をされていらっしゃいますけど、ビジョンとしてどんなものを今持っているのかいくつか紹介してもらえますか。

北原さん)もうかなり引退してから揺れ動いてはいるんですけど。引退した直後は自分が培ってきたフットサルのためにって気持ちが強かったんですが、そこから大きくスポーツを通じて何か世の中が豊かになっていけばいいなっていうところに気づいて。今はもうちょっと変わっていて先を描くんじゃなくて、いろんな方から頼っていただいて、その人たちのために自分が動き続ければ、いずれこれが大きな話になるんじゃないかって思っていて。先を見るっていうよりは今頼ってくださっている方々と一緒に豊かな組織を作っていくっていうことに割と注力していますね。

辻先生)そうかそうか。

北原さん)後はいろいろお仕事をさせていただいている中で、遠い人を変えるというよりは、まず身近な人とより豊かな社会を作っていって、そこで理念共感をした人たちがどんどんどんどん集まっていけば、より大きなことができるのかなあっていう。

辻先生)北原くんいつも楽しい話ありがとう。

北原さん)ありがとうございました。